Study: Wasabi Improves Memory among Elderly
In a recent study, daily consumption of wasabi, a traditional Japanese condiment, enhanced the memory of healthy adults age 60 and older.
■チェック
・improve (=enhance) memory 記憶力を向上させる
・elderly 高齢者
・recent study 最近の研究
・daily consumption毎日の(食物)摂取
・traditional 昔ながらの
・condiment 香辛料、薬味
・served with ~と一緒に出される
■対訳
「研究:ワサビで高齢者の記憶力が向上」
最近の研究で、60歳以上の健康な成人が、日本では昔から薬味として使われているワサビを毎日食べたところ、記憶力が向上したという。
■訳出のポイント
memory は
「記憶」「思い出すこと」
という意味でおなじみの名詞ですが、
「記憶力」「物覚え」
というニュアンスでもよく使われるので、
注意しましょう。
そこで、
improve memory
あるいは
enhance memory で
「記憶力を改善する」→「記憶力をよくする」「記憶力を向上させる」
という言い方になっています。
elderly はもともと
「年配の」「高齢の」
という形容詞。
old もしくは aged
の婉曲(丁寧)な表現としてよく使われます。
また、ここから、
(通例は the をつけて)
「年配者(たち)」「高齢者」
という名詞としてもしばしば登場する単語となっています。
したがって、
タイトル中の
wasabi improves memory among elderly は
「高齢者の間で、ワサビは記憶力を向上させる」→
「ワサビで高齢者の記憶力が向上する」
ということですね。
consumption は
経済用語としての「消費」「消費高(量)」
の意味でよく使われると同時に
「食物消費(量)」「体内摂取(量)」
つまり、
「食べること」「飲むこと」
という意味合いでも用いられる名詞です。
そこで、
daily consumption of wasabi は
「毎日のワサビ摂取」→「毎日ワサビを食べること」
を意味しています。
[,] にはさまれた
a traditional Japanese condiment
の部分は、
直前の wasabi を言い換えた(=説明する)文節ですね。
すなわち
「昔ながらの日本の薬味(であるワサビ)」→
「日本では昔から薬味として使われているワサビ」
ということですね。
日本の東北大らの研究グループによると
「60歳以上の健康な成人が毎日ワサビを食べると、記憶力が向上するという結果が出た」
といいます。
60歳から80歳の日本人72名を、就寝前に毎日ワサビの錠剤を服用するグループとプラセボ(偽薬)を服用するグループに分けて、3ヶ月の試験を行ったところ、ワサビ服用グループの方が記憶力が有意に向上していたということです。
今後さらなる調査、研究が必要であり期待されるところですが、認知力が低下する高齢者にとって、ワサビ摂取によって記憶力など、脳の機能を改善できる可能性が示唆された、興味深い研究と言えますね。
■編集後記
ワサビ・・・あのツーンとした刺激が脳に良い影響を与えるのでしょうか?記憶力向上のためのワサビのサプリを調べたらありました・・・これからもっと増える!?あと、金沢大学の調査チームによれば、ニコチンも記憶力向上に良いことがマウス実験で確認されているそうです・・・
「思考の整理学」の著者、故外山滋比古さん曰く、ライフワークとは、「それまでバラバラになっていた断片につながりを与えて、ある有機的統一にもたらしてゆくひとつの奇跡、個人の奇跡を行うことにほかならない」
まさに私が日々行っているこの活動こそ、ライフワークです(実際に収益も大きい)
https://www.ijkpz.xyz/t/aya3e2.html
まもなく公開終了です
(裏)日本海側はすごい暴風雨です。昨夜は弾道ミサイルが近くに落ちたのではないかくらいの・・