Harry Potter Cover Illustration Fetches a Record $1.92M
An original watercolor illustration for the cover of ‘Harry Potter and The Philosopher’s Stone’, the first book in J.K. Rowling’s international hit series, fetched $1.92 million at
auction in New York, becoming the most expensive Harry Potter item ever sold.
■チェック
・cover illustration 表紙イラスト
・fetch (at auction) $_ (競売で)_ドルで落札される
・record 記録的な → 過去最高の
・original watercolor illustration 水彩イラスト原画
・Harry Potter and The Philosopher’s Stone
『ハリー・ポッターと賢者の石』
・expensive 高価な
・item 品目
■対訳
「『ハリー・ポッター』表紙イラスト、過去最高の192万ドルで落札」
J・K・ローリング氏の世界的ヒットシリーズの第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』の表紙を飾った水彩イラスト原画が、ニューヨークで競売にかけられ192万ドル(約3億円)で落札された。ハリー・ポッター関連では、過去最高の落札額となった。
■訳出のポイント
cover はもともと
「覆う」「包む」「かぶせる」
とう動詞。
ここから
「覆うもの」「包むもの」→
本の「表紙」
「ふた」
レコードなどの「ジャケット」
といった意味の名詞にもなっています。
今日の場合は
cover illustration で
本の「表紙のイラスト」
ということですね。
また、
watercolor は
「水彩絵の具」「水彩画」の意で、
original は
「最初の」「本来の」、
「創造的な」「独自の」、
あるいは
「原文(原作、原画)」「元の」
といった意味の形容詞。
そこで、
original watercolor illustration は
「水彩イラストの原画」
となっています。
そこで、本文頭
An original watercolor illustration for the cover of ‘Harry Potter and The Philosopher’s Stone’
の部分は
「『ハリー・ポッターと賢者の石』の表紙のための水彩イラスト原画」→
「『ハリー・ポッターと賢者の石』の表紙を飾った水彩イラスト原画」
というわけですね。
本文末尾、
becoming the most expensive Harry Potter item ever sold
の部分は、直訳すると
「最も高額で(競売で)売れたハリー・ポッター(関連)の品目となった」。
対訳では、
「ハリー・ポッター関連では、過去最高の落札額となった」
としています。
世界的な人気を誇るファンタジー小説シリーズ『ハリー・ポッター』。
1997年に発売されたその第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』の表紙を飾ったイラストが、米ニューヨークのサザビーズで競売にかけられ、予想価格の4~5倍となる192万ドル(約3億円)で落札されました。
ハリー・ポッター関連では、初版本の42万1000ドル(2021年)を大きく上回る、過去最高の落札額です。
今回落札されたイラストは、初版本の表紙を飾った水彩画で、当時23歳の新進イラストレーターだった Thomas Taylor 氏によるもの。
2001年にはロンドンの競売でも万5750ポンド(現在の為替レートで約1700万円)の値がつき、話題になりましたが、その後映画シリーズの大ヒットなどで価値はその何十倍に跳ね上がったということですね。
■編集後記
3億円で落札されたこの水彩イラストは、 Thomas Taylor さんのプロとしての最初の仕事だったそうです。そして、ハリー・ポッターがヒットした次作からは別の人物に交代させられたので、Thomas Taylor さんにとっては最初で最後のハリー・ポッターとの関わりだったとか。。。その後はもともと目指していた絵本作家として活動しているということです。3億円の価値がついたイラストの原作者でありながら、おそらくご本人は最初にわずかな金額を手にされただけかと思われます。
(裏)実家で洗濯担当。一瞬の晴れ間を逃さずベランダ外干しへ。