Ethiopian Volcano Erupts After 10,000 Years
A volcano in northern Ethiopia has erupted for what is believed to be the first time in about 10,000 years, sending a plume across the Red Sea and affecting some flights in India, thousands of miles away.
■チェック
・Ethiopianエチオピアの
・volcano 火山
・erupt 噴火する
・plume 噴煙
・Red Sea紅海
・affect ~に影響をおよぼす
・thousands of miles away 何千マイルも離れた → 遠く離れた
■対訳
「エチオピアで1万年ぶりに火山が噴火」
エチオピア北部にある火山が噴火し、今回の噴火はおよそ1万年ぶりだとみられる。噴煙は紅海を越えて広がり、遠く離れたインドで一部の航空便に影響が出た。
■訳出のポイント
タイトルの
after 10,000 years は
直訳すると
「1万年の後に」。
これは、
for the first time in 10,000 years
「1万年で初めて」→「1万年ぶりに」
を非常に簡潔に表しています。
語数をなるべく圧縮する文化がある英字新聞の見出し特有の言い方ですね。
本文では、
for the first time in about 10,000 years
とするのがスタンダードですが
ここでは、
for (what is believed to be) the first time in about 10,000 years
と () の部分が挿入されているので、注意しましょう。
すなわち、
「みられる(考えられる、信じられる)ところによると、約1万年ぶりに(噴火した)」→
「(噴火したのは)約1万年ぶりだとみられる」
ということですね。
plume は
煙や水などの「噴煙」「水煙」「水柱」
を意味する名詞。
今日の場合は、
火山の噴火にともなう「噴煙」
を指しています。
sending a plume across the Red Sea で
「噴煙を紅海を越えて送る」→
「噴煙が紅海を越えて広がる」
という意味合いになっています。
affect some frights は
「いくつかの航空便に影響をおよぼす」→
「一部の航空便に影響が出る」。
some ~ は
「一部の~」
と訳すとしっくりくることが多いので、和訳のツボとして押さえておくといいですね。
thousands of miles away は
直訳すると
「数千マイル離れた(離れて)」。
実際には、
「遠く離れた」「遠く離れた」
というニュアンスで使われることが多い表現です。
11月23日、アフリカ東部エチオピアの北部にある
Hayli Gubbi volcano 「ヘイリ・ガビ火山」が噴火。
地元研究者によると、過去1万年で初めての噴火だとみられます。
噴煙は紅海を越えて対岸のアラビア半島やパキスタンなどへ広がり、インドでは一部の航空瓶の運航に影響が出ています。
火山灰を含む噴煙は現在は中国方面に移動しており、周辺国の航空当局は警戒を高めているといいます。
噴火自体は25日には沈静化し、現地で死傷者などは確認されていないということです。
■編集後記
今回のエチオピア火山は有史以来噴火の記録はなく、少なくとも1万年ぶりの噴火だそうです。地震もそうですが、火山噴火も予測などまだまだ困難ですね。日本の富士山も1707年の宝永噴火を最後に310年以上が経過。そして、それ以前、約5600年前まで遡ると現在までに約180回の噴火が発生していて、平均では30年に1回程度と驚くほど高い頻度になるようです。つまり、いつ噴火してもおかしくないということでしょうか・・・
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(裏)昨日、札幌から東京へ。自宅に寄って、すぐに長岡の実家へというかなりの移動距離。