Almost 500,000 Air Tickets from China to Japan Canceled after Travel Warning
Almost 500,000 air tickets from China to Japan are believed to have been canceled after Beijing advised its citizens against traveling to Japan amid rising diplomatic tensions between the two countries.
■チェック
・air ticket 航空券
・travel warning 旅行警告 → 渡航勧告
・be believed to V ~するとみられる
・passenger 乗客、旅行客、旅行者
・advise(人)against ~ing (人)に~しないよう勧告する
・citizen 国民
・amid rising diplomatic tensions 外交的緊張が高まる中で
■対訳
「中国から日本への航空券 約50万枚キャンセル、渡航勧告受けて」
日中間の外交的緊張が高まる中、中国政府が自国民に日本への渡航を控えるよう勧告したのを受けて、中国発の日本行き航空券が50万枚近くキャンセルされたとみられる。
■訳出のポイント
travel warning は
「旅行(に関する)警告」「渡航警告」。
英語の warning は
比較的強めのニュアンスで、
“危険があるため注意” “自粛を促す”
という意味合いになります。
ただし、日本語メディアではトーンダウンして
「渡航勧告」「渡航自粛要請」
といった表現を用いるのが一般的ですね。
今日のタイトルの対訳でも、あえて
「渡航勧告」
としています。
ちなみに、本文では
動詞 advice
「忠告する」「勧告する」
が用いられているという点からも、
travel warning を
「渡航勧告」
とするのは理にかなっていると言えるでしょう。
Beijing 「北京」は
中国の首都ですが、
ここでは
「中国」
あるいは
「中国政府」
という意味で使われています。
Tokyo 「東京」→「日本」「日本政府」
Moscow 「モスクワ」→「ロシア」「ロシア政府」
という具合に、
【首都=国・政府】
というのは英字新聞の定番ですね。
diplomatic は
「外交の」「外交上の」
という形容詞。
diplomatic tensions で
「外交的緊張」「外交関係の緊張」
ということです。
そして、
rising は
「上昇する」「高まる」
という形容詞なので、
rising diplomatic tensions だと
「高まる外交的緊張」。
したがって、本文末尾
amid rising diplomatic tensions between the two countries
の部分は
「高まる両国間の外交的緊張の中で」→
「日中間の外交的緊張が高まる中で」
というわけですね。
高市早苗首相が台湾有事を
「存立危機事態になり得る」
と答弁したことを受け、
日中関係の緊張が高まっています。
中国外務省は11月14日夜、SNSで
「日本の治安が不安定で中国人を狙った犯罪が多発している」
として、
「日本旅行を控えるよう強く勧告する」
と投稿。
現地アナリストによると、15日以降、中国航空会社における日本行き航空券のキャンセルが相次ぎ、その数は50万件にのぼっているということです。
16日には中国教育省が日本留学を自制するようとの勧告も発表しています。
■編集後記
もし高市首相が誕生すれば中国との関係悪化は避けられないと言われてましたが、こう早くも現実化するとは思いませんでした。首相も自身の発言の影響力をもう少し考えて発言してほしかったですね。当然、中国の反応も稚拙すぎるように思いますが。逆にこれから年末にかけて、ホテル、旅館における宿泊費高騰がやや抑えられるかもしれません。
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(裏)これから空気が乾燥していきます。大分の火事は凄まじかったですが火の元には気をつけましょう。