Surging Shoppers Kill Wal-Mart Worker in New York
A shop worker was killed by bargain-hunters who stormed into a Wal-Mart store in Long Island, New York, as it opened on the day after Thanksgiving.
■チェック
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・surging 押し寄せる、殺到する
・bargain-hunter バーゲンをねらう買物客
・Thanksgiving 感謝祭(米国の祝日)
■対訳
「NY 州のウォルマートで買物客が殺到、店員1人が死亡」
感謝祭の翌日ニューヨーク州ロングアイランドで、開店直後のウォルマートにバーゲンをねらった買い物客らが殺到して、店員1人が死亡した。
■訳出のポイント
surge は 「(波となって)打ち寄せる」 という動詞で、ここから群集などが(波が打ち寄せるように)「殺到する」 の意味にも使われます。
タイトルの surging はこの動詞の現在分詞が形容詞になったもので、surging shoppers で 「殺到する買物客ら」 ということです。
そこで、タイトル全体を直訳してみると、「ニューヨーク(州)で殺到する買い物客らがウォルマートの店員を殺す」 で、これを意訳してタイトルらしくすると 「NY 州のウォルマートで買物客が殺到、店員1人が死亡」となるわけです。
bargain-hunter は文字通り bargain 「安売り」 「バーゲン」を hunt 「追う」 「探す」 人を指します。
日本語でいうと 「バーゲンねらいの買物客」 という感じでしょうか。
strom は 「嵐」 という名詞としてよく知られていますが、動詞だと「嵐がふく」 「(天候などが)荒れる」 → 「(突然の嵐のように)攻撃する・突入する」 などの意味になります。
今日の記事では、storm into 〜 「〜 に突入する」 「〜 に押し入る」 →「〜 に殺到する」 という表現で登場しています。
そこで、 bargain-hunters who stormed into a Wal-Mart store の部分は「ウォルマートの店に殺到したバーゲンねらいの買物客ら」 ということです。
さて、ここでは 「ウォルマート」 という固有名詞なのに、どうしてその前に不定冠詞の a がついているのか? と疑問に思えるかもしれません。
これは、Wal-Mart は米国、いや世界最大手の小売チェーンであり、全米だけでも約3600店舗を展開していて、ここではその中の“ひとつの店”を指しているからです。
as it opened の部分は it = a Wal-Mart store in Long Island なので、「店が開いたときに」 → 「開店直後に」 という意味です。
さて、Thanksgiving 「感謝祭」 は、通常は Thanksgiving Day といわれ、アメリカ合衆国とカナダの祝日。
米国では11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日になっています。
もともとは、イギリスからの入植者たちが、不作と餓えに苦しんでいた入植直後の冬に食べ物を分け与えてくれた先住民族への感謝をささげ、秋の収穫を祝ったのが始まりとされています。
現在では、クリスマスと同様親族や友人が集って食事をする、といった重要な家族行事になっていて、ちょうど日本では盆暮れに人々が一斉に帰省するように、米国では感謝祭前に最大の帰省ラッシュとなります。
そして、毎年11月末のこの感謝祭が終わると、クリスマスに向けた年末商戦が開幕するのです。
今日のニュースは、この年末バーゲンの初日に買物客が殺到して、ウォルマートの店員1人が床に押し倒されて人々の下敷きになり死亡した、というものです。
■編集後記
どの世界にも似たような事件は起こります。やはり大勢の人がひとつの目的のために集中するって怖いことですよね。
先日テレビでもやってましたが、ひとつの入り口に人が殺到するときの事故を防ぐには、あるいは、スムーズに人を流し込むには、すなわち、結果的に早く人を流し込むには、なんと!!
入り口の前にポール(障害物)を一本立てればいいそうです。
障害物を置くのです。
そうすると、人は障害物を避けて通らなくてはならず、逆にこれが流れをうまく整理して、スムーズな流入を加速するのだそうです。
逆転の発想というかこれを発見した人ってノーベル賞ものだと思います。
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(裏)堀江さん、仕事に精を出しすぎたことを反省しているみたいですね。