Japanese Asteroid Probe Hayabusa Comes Home
Japanese space probe Hayabusa returned to Earth Sunday evening after a 7-year-voyage to an asteroid, hopefully bringing back rock or sand samples.
■チェック
!
・asteroid 小惑星
・probe 探査機
・voyage 旅
・hopefully 願わくは~、うまくいけば~
■対訳
「日本の小惑星探査機 『はやぶさ』 が帰還」
日本の宇宙探査機 『はやぶさ』 が日曜夜、7年に及ぶ小惑星への旅を終え地球に帰還し、石あるいは砂の標本を持ち帰ったことが期待されている。
■訳出のポイント
タイトルの come home は文字通り 「家に戻る」 「帰宅する」 という言い方。
ただし、home は 「自宅」 だけでなくhome country 「自国」 とか hometown 「故郷」 「出身地」 といった意味もありますから、「帰国する」「帰省(帰郷)する」 という意味にも使われます。
そして、今日の場合はさらにスケールが大きく、home = Earth 「地球」ということで、「地球へ帰還する」 という意味になっています。
つまり、本文の return to Earth と同じ意味で使われているわけです。
hopeful はおなじみの名詞 hope 「希望」 から派生した形容詞で「望みをいだいている」 「希望(期待)に満ちた」。
そして、この hopeful がさらに副詞となった hopefully は「うまくいけば~」 「できれば~」 という意味になります。
そこで、hopefully bringing back rock or sand samples の部分は直訳すると 「うまくいけば、石あるいは砂の標本を持ち帰っている」。
つまり、people (scientists) hope that it (= Hayabusa) brought back rock or sand samples 「人々(科学者ら)は、はやぶさが石あるいは砂の標本を持ち帰ったことを期待している」を簡単に言い換えたものだと考えるとわかりやすいと思います。
asteroid 「小惑星」 とは、主に木星の軌道の間にあり、太陽のまわりを公転している岩石質の小天体。
2003年5月に打ち上げられた宇宙探査機 『はやぶさ』 は、2005年夏に地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワに到達し、世界史上初の小惑星軟着陸に成功しました。
その後は3ヶ月に渡ってイトカワの表面を観測し、砂や石などの採取を試みました。
しかし、観測終了後に離陸したところで燃料漏れから制御不能となり、通信も完全に途絶しました。
それが奇跡的に復旧して地球への帰路についたのが2007年のことです。
結局予定より3年遅れで、電池やエンジンの激しい劣化に耐えての満身創痍の帰還となりました。
月以外の天体に着陸して帰還した人類初の探査機です。
はやぶさの機体は大気圏突入で燃え尽きてしまいましたが、突入直前に分離した耐熱カプセルは無事オーストラリアのウーメラ付近に着地が確認されています。
そしてカプセル内には、小惑星イトカワの表面で採取した石あるいは砂のサンプルが入っている可能性があり、関係者だけでなく世界中の研究者らの期待が高まっています。
■編集後記
「はやぶさ」は必ず帰ってくる、という研究者たちの思いが届いた。
これは最後まで信念を持って取り組めば何事も成就できる、ということですね!
さて、カプセルはこれから日本に空輸され、分析されます。
砂が入っていればそれが小惑星「イトカワ」のものか9月までに判明されるであろうとのこと。
それにしても「はやぶさ」なるものが2003年に打ち上げられたこと自体、完全に記憶になかったでした。。
それから7年。
僕らは7歳、歳をとったわけです。
宇宙探査というのは非常に歳月のかかる気の長い話ですね。。
それにしても素晴らしい!!
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(裏)あれ、東京、今日は雨じゃなかったの?
すっげーいい天気。。