A Belarusian Athlete Leaves for Poland with Humanitarian Visa
Belarusian sprinter Krystina Timanovskaya, who refused orders to fly home early without performing at the Olympics, left for Warsaw from Tokyo’s Narita airport on Wednesday after Poland granted her a humanitarian visa.
■チェック
・Belarusian athlete (sprinter) ベラルーシ選手(陸上短距離選手)
・leave for ~へ出発する
・refuse orders 命令を拒否する
・Warsaw 【ポーランド】ワルシャワ
・grant ~ a humanitarian visa 人道ビザを発給する
■対訳
「ベルラーシ選手、人道ビザでポーランドへ出国」
オリンピックに出場せず早期帰国せよという命令を拒んだベラルーシ陸上短距離のクリスチナ・チマノウスカヤ選手が、ポーランドから人道ビザを発給され、水曜日に東京の成田空港からワルシャワに向けて出国した。
■訳出のポイント
Republic of Belarus 「ベラルーシ共和国」、
略して
Belarus 「ベラルーシ」 は
東ヨーロッパの共和制国家。
ソビエト連邦崩壊後の1991年に独立しています。
Belarusian は
Belarus の形容詞形で
「ベラルーシの」 なので、
Belarusian athlete だと
「ベラルーシの選手」
ということです。
athlete は 「スポーツ選手」 「競技者」
といった意味で広く使われる名詞ですが、
五輪や世界選手権などスポーツ競技会という文脈の中では
参加する 「競技選手」 「選手」
という意味になるわけです。
refuse orders は
「命令を拒絶する」 「指令を拒否する」。
そして
fly home は
「飛んで家に帰る」 → 「空路で帰国する」
という意味になります。
これらから
[,] ではさまれた
who refused orders to fly home early without performing at the Olympics
の部分は
「オリンピック出場を果たさず早く空路帰国するという命令を拒否した(クリスチナ・チマノウスカヤ選手 )」 →
「オリンピックに出場せず早期帰国せよという命令を拒んだ(クリスチナ・チマノウスカヤ選手 )」
ということですね。
humanitarian は
「人道主義の」 「博愛主義の」。
humanitarian visa は
「人道ビザ」。
つまり、
人道上の事情、配慮から発給されるビザ(査証)のことですね。
grant はもともと
人や神が《願いなど》「をかなえてやる」
《要求など》「を聞きいれる」
という動詞。
ここから、
請求・要請などに応えて 「~を与える」 「~を認める」
という意味で使われる単語となっています。
今日の場合は
Poland granted her a humanitarian visa で
「ポーランドが彼女(=チマノウスカヤ選手)に人道ビザを与えた」 →
「ポーランドがチマノウスカヤ選手に人道ビザを発給した」
というわけです。
陸上女子のベラルーシ代表、クリスチナ・チマノウスカヤ選手(24)はチーム内での不満を SNS に投稿したところ、政権批判だとして強制的に帰国させられそうになったといいます。
このため、ヨーロッパなど別の国への亡命を希望し、ベラルーシの西の隣国ポーランドが人道的な配慮からビザを発給し亡命を受け入れたことから、4日ワルシャワに向けて出国したというニュースでした。
ベラルーシでは27年にわたって国を率いているルカシェンコ大統領が政権に批判的な人たちへの弾圧を強めていて、欧米などからの批判が高まっているところです。
■編集後記
おりしも2日にはベラルーシの反体制派活動家が亡命先のウクライナ首都キエフで遺体で発見されました。自殺と見せかけて殺害された可能性もあるとのこと・・・ルカシェンコ政権に対する国際社会の目が厳しくなりそうですね。
今日の動画
https://youtu.be/cCaKGAFixsw
昨日の動画(入江聖奈、ボクシング日本女子史上初の金)
https://youtu.be/FM8jnYFGdjA
(裏)男子卓球団体、惜しかった・・野球は銀以上確定!ここまできたら金を!