\300 Million-worth of Watches Stolen in Tokyo
Thieves bored a hole in the concrete wall of a jewelry store in Tokyo’s Ginza district and stole about 200 upmarket watches worth around 300 million yen (3.2 million dollars), police said on Saturday.
■チェック
!
・thief 泥棒、窃盗犯 (thieves = 複数形)
・worth ~の価値がある、~に相当する
・bore a hole 穴をあける
・upmarket watch 高級腕時計
■対訳
「東京で3億円相当の腕時計が盗まれる」
東京の銀座地区にある宝石店でコンクリートの壁に穴があけられ、およそ3億円(320万ドル)相当の高級腕時計約200点が盗まれた。土曜日に警察が伝えた。
■訳出のポイント
bore は I am bored. 「退屈だ」 のように、「(人を)退屈させる」 という動詞として登場することが多いのですが、今日の場合は同音同スペルですが異なる語源の異なる動詞です。
こちらの bore は 「(穴を)あける」 「(トンネル・井戸などを)掘る」という意味の動詞なので注意しましょう。
そこで、bored a hole in the concrete wall で「コンクリートの壁に穴をあける」 ということです。
upmarket は up 「上の」 と market 「市場」 が組み合わさってできた形容詞で、商品・サービスなどが 「上流階級向けの」 → 「高級な」 という意味。
同義語として upscale や high-end もよく使われるので併せて覚えておきましょう。
worth は名詞だと 「価値」、形容詞だと「~の価値がある」「~に相当する」 という意味になります。
そこで、タイトルの \300 Million-worth of Watches は「3億円相当の腕時計」 です。
一方、本文の方は watches (that are) worth around 300 million yen と考えましょう。
「およそ3億円の価値がある腕時計」 → 「およそ3億円相当の腕時計」ということです。
今日の文の主語は thieves 「窃盗犯ら」 なので、直訳すると「(複数の)窃盗犯が東京の銀座地区にある宝石店のコンクリートの壁に穴をあけ、およそ3億円(320万ドル)相当の高級腕時計約200点を盗んだ」 となります。
しかし、日本語のニュースでは主語は省略して 「…壁に穴があけられ、…が盗まれた」 のように受動態にするのが通例です。
したがって、対訳でもあえて主語 thieves を訳出しない形にしています。
■編集後記
読者の皆様、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2010年と聞いてぱっと頭に思い浮かべるのは、「2010年」という映画です。
原作は巨匠アーサー・C・クラークの「2010年宇宙の旅」です。
キューブリックの名作「2001年宇宙の旅」の続編であり、原作を読んだときも映画を観たときもドキドキしたことを覚えています。
調べてみると映画は1985年に見ていたのです。
1985年といえば、日航機が御巣鷹山で墜落したり、プラザ合意(G5)で為替が円高基調に転換した歴史的な年なんですね。
当時僕は19歳でした(汗)そして、それから25年後、映画のタイトルにもなった「2010年」という年に自分は44歳になり、社会がどのように変わっているか、そして、自分がどんな人間になっているかを漠然と想像していたと思います。
さあ、今年もがんばりましょう!
2010年宇宙の旅の幕開けです!
(裏)で、今、マウイ島のカアナパリ、シェラトンに滞在しています。