Brexit: EU And UK Agree Delay until October 31st
European Union leaders have agreed to grant the UK a six-month extension to Brexit after five hours of heated discussion in Brussels.
■チェック
・agree ~に合意する
・delay (=extension) 延期
・grant (~に…を)認める
・heated discussion 激論
■対訳
「英EU離脱、10月31日までの延期で合意」
欧州連合の指導者らは、ブリュッセルでの5時間におよぶ激論の末、英国にEU離脱の6ヶ月延長を認めることで同意した。
■訳出のポイント
delay は
「延期する」 「伸ばす」 「遅らせる」
という意味の動詞、
そして、
「延期」 「遅延」
という名詞としても頻出の単語です。
今日のタイトルでは
delay until October 31st で
「10月31日までの延期」。
そして
agree delay until October 31st で
「10月31日までの延期に合意する」
ということですね。
一方、
本文で登場している extension は
もともと
「広げる(られる)こと」→道路などの「拡張」「延長」
を意味する名詞。
ここから、
期間などの 「延長」、期日・期限の 「延期」
の意味でも使われるわけです。
grant は
(要求、願いなどに応えて)「~に…を認める」 「~に…を与える」
という動詞。
したがって、
grant the UK a six-month extension to Brexit
の部分は
「英国にEU離脱の6ヶ月延期を認める」
ということですね。
「熱」 「熱さ」 「高温」
などの名詞として知られる heat は
「~を暖める」 「~を熱する」
あるいは
「熱くなる」 → 「興奮する」 「激しくなる」
という動詞としても頻出です。
heated はこの動詞 heat の過去分詞が形容詞化した語で、
「熱くなった」 の意。
討議、議論、競争などが 「白熱した」 「激しくなった」
という意味でしばしば登場するので、気をつけましょう。
ここでは
heated discussion で
「白熱した議論」 「激論」
ということです。
欧州連合は、ブリュッセルで開いた臨時首脳会議で11日未明、英国のEU離脱期限を10月31日まで再延期することで合意しました。
それ以前に英議会が離脱協定案を承認し、EU・英双方が批准すれば、英国は期限を待たず速やかに離脱できる、ということです。
今回の再延期合意で、欧州のみならず世界規模で経済的・社会的混乱をもたらすことが懸念される
Brexit without a deal 「合意なき離脱」
はひとまず回避された形となりました。
■編集後記
英国のEU離脱問題が浮上してから各国は英国への投資を制限しています。例えばトヨタなど自動車メーカーは英国に生産工場を持っています。しかし工場によってはすでに操業を一部停止しているところもあります。関税が出来たら英国に生産工場を持つメリットがなくなりますから。その結果雇用にも影響が出てきます。
(裏)今日は関東だけ曇りのようです。気温12度から上がらず寒いですね。