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毎日1分!英字新聞 石田

日本の独占禁止監視機関、グーグルに排除措置命令

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Japan’s Anti-monopoly Watchdog Issues Google Cease-and-desist Order
Japan’s Fair Trade Commission on Tuesday issued U.S. tech giant Google a cease-and-desist order for violating anti-monopoly laws, echoing recent similar moves in the U.S. and Europe.

■チェック

・anti-monopoly watchdog 独占禁止法監視当局、機関
・issue ~ a cease-and desist order  ~に排除措置命令を出す
・Fair Trade Commission 【日本】公正取引委員会
・tech giantテクノロジー大手(企業)
・violate anti-monopoly laws 独占禁止法に違反する
・echo ~を反映する
・similar move 同様の動き

■対訳

「日本の独占禁止監視機関、グーグルに排除措置命令」
日本の公正取引委員会は火曜日、米テクノロジー大手のグーグルに対して、独占禁止法に違反したとして排除措置命令を出した。米国や欧州における最近の動きに呼応した形である。
■訳出のポイント
monopoly は
「独占」「専売」
を意味する名詞。
anti- が
「反~」「~に対抗する」「~に対する」
とういう接頭辞なので、
anti-monopoly で
「独占に反対する」「独占禁止の」
の意味になっています。
また、
watchdog はもともと
「番犬」。
ここから、派生して、
“社会の番人” 的な比喩として、
英字新聞では
「監視役」「見張り役」「監視機関」「監視当局」
という意味でしばしば登場する単語です。
今日のタイトルでは
Japan’s anti-monopoly watchdog で
「日本の独占禁止監視機関」
ということですね。
cease-and-desist order は
違法なまたは問題のある行為を直ちにやめるように命じる法的措置を意味する法律用語。
日本語では
「排除措置命令」「差止命令」
などと訳されます。
もう少し具体的に解説すると、
cease が
現在行なっていることを「やめる」「止める」
desist は
これから行おうとしていることを「差し控える」「断念する」
という動詞。
そして、
order は
「命令」「指示」
という名詞ですね。
したがって
cease-and-desist order で
現在行っていること、および今後やろうとすること、その両方を含めて
“やめなさい”
という命令になっているわけですね。
日本語でも「エコー」というように、
echo はもともと
音などの「反響」「残響」「エコー」
を意味する名詞。
ここから、
音などが「反響する」→
意見、行動などを「反映する」「模倣する」「追随する」
といった意味合いの動詞にもなっています。
本文末尾の
echoing 以下は
echoing recent similar moves in the U.S. and Europe
「米国および欧州における最近の同じような動きを反映している」→
「米国や欧州における最近の動きに呼応している」
というわけですね。
インターネット検索最大手のアメリカのグーグルが、スマートフォンのメーカーに対し自社のアプリを搭載させる契約を結ぶなど独占禁止法に違反する行為をしていたとして、公正取引委員会は違反行為の取りやめなどを求める排除措置命令を出しました。
GAFAM と呼ばれる、米巨大IT企業をめぐっては、アメリカや欧州の当局などが規制強化に乗り出していますが、日本の公取委がこうした命令を出すのは初めてです。
また、今回は命令としては初めて、再発防止の取り組みなどを独立した第三者が5年間監視し履行状況を報告することを求めています。

■編集後記

総務省の「情報通信白書」にると、グーグルは2024年1月の時点で国内のスマートフォンの検索サービスにおいておよそ81%のシェアを占め、2位のヤフーの16%に大きく差をつけています。さらに世界の携帯端末になると、2023年12月時点で95%強と、グーグルはまさに独占状態ですね。これが健全な競争によるものではない、健全な競争を妨げているという判断から措置へ、という流れが欧米で続いており、日本も追随する形になってきたということですね。
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