Hermès to Hike Prices in U.S. to Offset Tariff Impact
French luxury brand Hermès announced that it will raise prices in the United States to offset the impact of “reciprocal tariffs” imposed by President Donald Trump.
■チェック
・Hermès 【ブランド名】エルメス
・hike (=raise) prices 価格を引き上げる、値上げする
・offset (the) impact 影響を相殺する
・luxury brand 高級ブランド
・reciprocal tariff相互関税
・impose (tariffs) (関税を)課す
■対訳
「エルメスが米国で価格引き上げへ、関税分を価格転嫁」
フランスの高級ブランド、エルメスは、ドナルド・トランプ米大統領が課した『相互関税』の影響を相殺するために、アメリカ国内での価格を引き上げることを発表した。
■訳出のポイント
Hermès は
英語のニュースや記事では、媒体によっては
Hermes とだけ記されることもありますが、
もともとフランス語なので、
正しくは “è” と
accent grave 「アクセント記号」
をつけるのが正式表記。
固有のブランド名ということも考慮して今日の英文記事ではこちらを採用しています。
hike はもともと
「ハイキングする」
という動詞ですが、
英字新聞では
価格などを「引き上げる」
という意味合いで頻出。
hike prices で
「価格を引き上げる」「値上げする」
ということですね。
raise prices も同義になっています。
offset は
「何かのマイナスや悪い影響を、別のことで打ち消す」→
「~を相殺する」
という動詞。
offset the impact で
「影響を相殺する」
という言い方になっています。
今日にタイトルでは
hike prices in U.S. to offset (the) tariff impact で
「関税で増えたコスト(=悪い影響)を、米国での値上げでその分を取り返す」
という意味合いですね。
こういった文脈では、
日本語報道では「価格転嫁」
という表現が一般的かつ好まれるので、
対訳では
「関税の影響を相殺するために、米国で値上げする」→
「米国で価格を引き上げて、関税分を価格転嫁する」
のように訳しています。
一方、本文では
to offset the impact of “reciprocal tariffs” imposed by President Donald Trump
と、より詳しい記述となっているので、
対訳でも
「ドナルド・トランプ米大統領によって課された『相互関税』の影響を相殺するために」
とより具体的表現を採用しています。
フランスの高級ブランド、エルメスが、米国輸出による関税の負担を全て価格転嫁する方針を発表しました。
通常の値上げ(今年は6~7%)に加え、新たな関税の影響を「完全に相殺する」価格引き上げを5月1日から実施するということです。
■編集後記
昨日から一泊二日で大阪にいって先ほど帰ってきました。それにしても海外からの観光客の多いこと。。タクシーの運転手に聞いたら、大阪駅(梅田界隈)から万博会場まで10km、6000円くらいとのことでした。お初天神の飲み屋街で飲んだのですが、日曜日の夜なのに若い人たちでごった返していました。
【絶賛発売中】
『1日1分!英字新聞 政治・経済・社会編』
現在アマゾン、大手書店で購入できます。
冒頭10ページ程度の試し読みページを立ち上げました!
(裏)もはや冷房がないとお昼は室内暑いですね。