Disney Warns New Star Wars Movie Could Trigger Photosensitive Seizures
Walt Disney Studios has issued a warning that its highly anticipated new movie “Star Wars: The Rise of Skywalker” could trigger seizures in people with photosensitive epilepsy.
■チェック
・warn 注意を喚起する
・trigger (photosensitive) seizures (光過敏性)発作を引き起こす
・issue a warning 注意を呼びかける
・highly anticipated 待望の
・photosensitive epilepsy 光過敏性てんかん
■対訳
「『スター・ウォーズ』 最新作が光過敏性発作を引き起こす恐れ、ディズニーが注意喚起」
ウォルト・ディズニー・スタジオは、待望の新作映画 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 が、光過敏性てんかんの症状を持つ人に発作を引き起こす可能性があるとして、注意を呼びかけた。
■訳出のポイント
trigger はもともと
鉄砲の 「引き金」
を意味する名詞。
ここから、
「引き金を引く」 → 「~のきっかけとなる」 「~を誘発する」 「~を引き起こす」
という動詞としても頻出となっています。
photosensitive は
「感光性の」 「光に反応する」 「光過敏性の」
という形容詞で、
seizure は
脳卒中やてんかんなどの 「発作」。
そこで、photosensitive seizures は
「光過敏性(てんかん)発作」
ということです。
warn は
「警告する」
と訳されることが多い動詞ですが、
危険などに関して 「注意する」 「注意をうながす」
というニュアンスでも用いられる単語です。
今日のタイトルでも
光過敏性発作を起こす恐れについて 「警告する」というよりは
「注意を喚起する」
という訳が適切でしょう。
また、本文で登場している
issue a warning
についても同様です。
「警告を発する」 「警報を出す」
という表現として頻出ですが、
今日の場合は
「注意を呼びかける」 「注意喚起を行う」
に当たる言い方として解釈してください。
highly anticipated は直訳すると
「非常に期待された」 「大いに期待された」。
つまり
「待望の」
ということですね。
本文末尾の
people with photosensitive epilepsy
の部分は
「光過敏性てんかんを持つ人(たち)」。
つまり、
「光過敏性てんかんの症状を持つ人たち」 「光過敏性てんかん患者」
の意味になっています。
特定の強度やパターンで点滅する光は、てんかん患者の約3%に発作を引き起こすそうです。
12月20日に公開を控えるスター・ウォーズ最新作では、こうした発作の誘発可能性がある映像や光点滅のシーンが複数ある、ということで、注意を呼びかけたわけです。
症状を持つ人は、まず友人や家族に見てもらい、その後で一緒に行って、問題のシーンを事前に教えてもらうことを勧めています。
同様の警告は、同じくディズニーの映画
Incredible 2 「インクレディブル・ファミリー」
でも出されたことがあります。
また、日本では1997年に放送されたテレビアニメ 「ポケットモンスター」の光が点滅するシーンで視聴者の光過敏性発作が誘発され、子どもを中心に600人以上がけいれんや嘔吐などの症状を訴えたことがありました。
■編集後記
光過敏な方は十分注意して見ないといけません。具体的なシーンは明らかにされてませんが、そのあたりの情報も公開してほしいですね。「エピソード9」は今年12月20日に公開です。1977年に始まったスターウォーズ、42年の歴史に幕を降ろします。
(裏)気がつけば木曜日!やはり師走ですね!!