Japan to End ODA for China
Japan will stop providing China with Official Development Assistance next year. Japan has given China more than 3 trillion yen of government aid since 1979.
■チェック
・end ~を終了する
・ODA (=Official Development Assistance) 政府開発援助
・provide A with B A に B を提供(供与)する
・government aid 政府援助
■対訳
「日本、中国への ODA 終了へ」
日本が、中国に対する政府開発援助の供与を来年終了する。日本は1979年以来、中国に3兆円以上の政府援助を提供してきた。
■訳出のポイント
end といえば
「終わり」 「終了」 「最後」
などの意味の名詞としておなじみですが、
「~を終わる」 「~を終了する」
という動詞としてもよく使われます。
そこで、今日のタイトルでは
end ODA for China で
「中国に対する ODA (=政府開発援助)を終了する」
ということです。
provide は
「供給する」 「提供する」
という動詞。
provide A with B で
「A に B を提供する」
という言い方になります。
今日の場合は、
A が、 China 「中国」 で、
B に当たる部分が
Official Development Assistance 「政府開発援助」。
つまり、
stop providing China with Official Development Assistance で
「中国に政府開発援助を供与することをやめる」 →
「中国への政府開発援助の供与を終了する」
となっています。
また、この provide も、
そして、本文第2文で用いられている
「与える」 という動詞 give も、
文脈から、
政府開発援助を 「供与する」
と訳すのが最も自然ですね。
trillion は 「兆」。
西洋の10進法では、
million 「100万」 →
billion 「10億」 →
trillion 「兆」
のように、ゼロが3つ(3桁)増えるごとに名称が変わる
システムになっています。
そして、その中間では
10 (=ten) million 「100万 x 10」 → 「1000万」
100 (=hundred) billion 「10億 x 100」 → 「1000億」
のように言いますね。
今日の場合は
3 trillion yen で 「3兆円」
ということです。
1979年から日本が40年間続けてきた中国に対する ODA 。
有償と無償の資金協力、技術協力を合わせて総額3兆円以上を供与し、インフラ設備支援などの形で中国の経済成長を支えてきました。
その間、2010年に中国は国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界第2の経済大国に。
日本政府内でも、対中 ODA 継続の必要性を疑問視する声が出ていました。
26日の日中首脳会談で、ODA 終了を正式に合意し、今後は両国が対等な立場で第3国のインフラ整備などで連携支援していくことを確認する見通しといいます。
■編集後記
中国への ODA 終了は、遅すぎた感がありますね。世界第3の経済国が世界第2に対して、7年間も開発支援を続けてきたというのは、非常に違和感がありますが・・・
(裏)朝晩寒くなりました。でも魚介類が美味しくなってきましたねー。。。