Japan’s ‘Fugaku’ Supercomputer Rated World’s Fastest
The Fugaku supercomputer, developed jointly by Japan’s state-backed Riken and Fujitsu, became the world’s fastest for computing speed, according to the latest TOP500 ranking.
■チェック
・supercomputer スーパーコンピューター
・(be) rated ~にランクされる(順位づけられる)
・Riken 理研、理化学研究所
・jointly 共同して
・state-backed 国が支援する
・computing speed 計算速度
■対訳
「日本のスパコン『富岳』が世界最速に」
最新の TOP500 ランキングによると、日本政府が支援する理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター 『富岳』 が計算速度で世界最速となった。
■訳出のポイント
日本語でも 「レート」 というように、
rate は
「割合」 「比率」 「歩合」
などを意味する名詞として、よく知られていますね。
ただし、今日のタイトルでは、
「評価する」 「見積もる」 「位置づける」 「順位づける」
という動詞として登場しています。
be ranked ~ で
「~と評価される」 → 「~に順位づけられる」 「~にランクされる」
ということですね。
そこで、
(be) ranked world’s fastest で
「世界の最速と評価される」 → 「世界で最速とランクされる」
ということです。
jointly は
「一緒に」 「共同して」 「合弁で」
とう副詞。
jointly develop ~ で
「~を共同して開発する」 → 「~を共同開発する」
という言い方になっています。
つまり、コンマにはさまれた
(be)developed jointly by Japan’s state-backed Riken
and Fujitsu
の部分は
「日本政府が支援する理化学研究所と富士通によって共同開発された
(スーパーコンピューター『富岳』)」 →
「日本政府が支援する理化学研究所と富士通が共同開発した
(スーパーコンピューター『富岳』)」
ということですね。
state-backed は直訳すると
「国に支持された」 「国に支援を受けた」 の意で、
「国が支持する」 → 「政府が支援する」
という意味の形容詞になるわけです。
the world’s fastest for computing speed
の部分の前置詞 for は
【関連】を表す用法だと捉えましょう。
つまり、
for computing speed で
「計算速度に関して」 「計算速度について」、
全体では
「計算速度に関して世界で最速(となった)」 →
「計算速度で世界最速(になった)」
ということです。
TOP500 は、スーパーコンピューターの計算速度を半年ごとに評価する世界ランキング。
その最新ランクが22日公表され、日本の理化学研究所と富士通が共同開発した『富岳』 が首位を獲得したニュースです。
スパコンは、その開発には半導体など多くの先端技術が必要とされ、自然科学や産業など幅広い研究分野における開発の原動力となることから、各国の科学技術の水準を示す象徴的な存在とも言えますね。
日本のスパコンは、富岳の前身で、昨年廃止された 『京(けい)』 が2011年6月と11月に連覇を果たしましたが、その後は米国と中国の2強体制が続き、今回は8年半ぶりの首位奪回。
しかも、前回首位で今回2位の米オークリッジ国立研究所の Summit『サミット』 に約2.8倍に大差をつけての快挙でした。
4月には、富岳を活用した新型コロナウイルス感染症対策が始まり、高度な計算により、約2千種の既存薬から治療薬候補を選ぶ研究を支えています。
ちなみに、2011年に計算速度で世界一になった 『京』 だと1年かかるほどの実験を、富岳は数日でこなせるそうです。
■編集後記
富岳というのは富士山のことを指すそうです。様々なテクノロジーは戦争を通じて、飛躍的に高まると言われていますが、多くの政治家が言ってたように新型コロナも人類にとってはひとつの戦争で、これによって飛躍的に技術水準が伸びたひとつの事例と言えそうです。
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(裏)上野動物園の前をほぼ毎日ジョギングしていますが、行列用の柵が日々増えている気がします・・