US Shoots Down Chinese Spy Balloon
The U.S. Department of Defense said that its fighter jets shot down a suspected Chinese surveillance balloon over its territorial waters off the coast of South Carolina on Saturday.
■チェック
・shoot down ~を撃ち落とす、撃墜する
・spy (=surveillance) balloon 偵察気球
・Department of Defense 【米国】国防省
・fighter jet(s) 戦闘機
・suspected 疑わしい
・over one’s territorial waters 領海上空で
・off the coast of ~沖で
■対訳
「米国、中国の偵察気球を撃墜」
米国防省は土曜日、中国の偵察用とみられる気球を、同軍戦闘機がサウスカロライナ州沖の領海上空で撃墜した、と発表した。
■訳出のポイント
shoot down は
飛行機など、飛んでいるものを 「撃ち落とす」
という成句。
shoot down (a) Chinese spy balloon で
「中国の偵察気球を撃ち落とす」 → 「中国の偵察気球を撃墜する」
ということですね。
「スパイ」 は完全に日本語になっていますが、
その語源 spy は
「密偵」 「間諜」 「(私立)探偵」
を意味する名詞。
また、ここから、
「スパイする」 「ひそかに見張る(探る)」 「偵察する」
といった意味の動詞としても使われることも確認しておきましょう。
タイトルの
spy balloon は
「スパイ気球」 「偵察気球」
ということですね。
また、本文では
surveillance balloon
と言い換えられています。
こちらの surveillance の方は、
spy に比べるとより堅い単語で、
囚人、容疑者、場所などの 「監視」 「見張り」
を意味する名詞。
a surveillance camera 「監視カメラ」
a surveillance satellite 「監視衛星」
などの言い方でよく登場します。
a surveillance aircraft だと 「偵察機」 で、
今日の場合は
a suspected Chinese surveillance balloon で
「疑がわしい中国の偵察気球」 →
「偵察用と疑われる中国の気球」 「中国の偵察用とみられる気球」
というわけですね。
territorial waters は
「領海」。
「水」 という意味の基本名詞 water は
複数形 waters で
「水域」 「海域」
という意味合いになるので、注意してください。
over its territorial waters
の部分は
「その(=米国の)領海の上で」 → 「領海上空で」
となっています。
米国防省によると、この気球は1月18日に米アラスカ州の米防空識別域を経て領空に侵入、途中カナダ領空を経て31日に再びアイダホ州から米領空に侵入していました。
中国政府は気球が中国のものだと認めた上で、
「気象などの科学研究用だ」
と主張。
一方、米国側は
「中国は米本土の戦略的拠点の監視目的で使用」
と断言していました。
バイデン大統領は、地上への被害リスクがなくなり次第、撃墜することを承認しており、これを受けて、気球がサウスカロライナ沖に出た4日に米軍戦闘機が撃墜を実行したということです。
報道によると、米国は気球の回収作業を進めています。
■編集後記
偵察気球というものが、世界でどのくらい飛んでいるのかわかりませんが、相手国に発見されて当たり前という気もします・・・
(裏)群馬の谷川温泉に来てます!