Japanese Yen Breaks below 130
The Japanese yen rose sharply and broke the symbolic 130-level against the US dollar at one time on Tuesday for the first time since June.
■チェック
・break (記録を)破る、更新する
・rise sharply 急上昇する、急騰する
・symbolic 象徴的な
・at one time 一時
■対訳
「日本円上昇、1ドル=130円下回る」
火曜日、日本円は米ドルに対して急上昇し、一時は象徴的な1ドル=130円水準を昨年6月以来初めて下回った。
■訳出のポイント
「こわす」 「割る」 「くだく」
などの意味でおなじみの動詞 break 。
今日の場合は
記録などを 「破る」 「更新する」
という意味で登場しています。
break の後ろに具体的な数字が来る場合は
「~(という数字)を更新する」 →
「~を上回る(下回る)」
という意味になります。
今日の記事の内容は、日本円(対米ドル)相場についてなので
タイトルでは
「日本円が130円(を下回る数字)を更新する」 →
「日本円が(上昇して)、130円以下となる」 →
「日本円が上昇して、(1ドル=)130円を下回る」
ということですね。
また、本文では
broke the symbolic 130-level against the US dollar
で
「米ドルに対して象徴的な130円水準を破った」 →
「象徴的な1ドル=130円水準を下回った」
となっています。
at one time は
「かつては」 「ある時には」
「一時は」
という言い方。
そこには
“現在はそうではない”
というニュアンスが含まれています。
英字新聞では、株価や為替関連の記事で、
“終値はそうではないが”
「一時期~をつけた」 「一時期~だった」
という文脈でしばしば登場する表現となっています。
本文末尾の
for the first time since June は
「6月以来初めて」。
since June の
June 「6月」 は、”(過去の)直近の6月” を指すので、
対訳ではわかりやすいように
「昨年6月以来初めて」
と訳しています。
1月3日の外国為替市場では日本円が米ドルに対して急上昇。
一時は1ドル=129円台半ばをつけて、去年6月以来約7ヶ月ぶりの円高水準となりました。
日銀が今月半ばの金融政策決定会合で、物価上昇率の見通しを上方修正し、金融緩和をさらに進めるとの観測が背景にあると思われます。
昨年10月には一時期1ドル=151円をつけるほどの円安でした。
その後、日銀が事実上の利上げを決めた12月20日には130.58円まで反発しましたが、年明け相場ではそれを上回る円高水準となったわけですね。
■編集後記
2023年、令和5年。謹んで新春の寿ぎを申し上げます。去年はウクライナ、コロナ、歴史的円安など明るい話題よりも暗い話題が多かった気がします。今年はより明るいニュースをたくさん取り上げられることを切に願いつつ・・・本年もよろしくお願いします。
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(裏)久しぶりに浅田次郎が読みたくなり「天切り松」を読んでますが、やはりハマります・・・