Japan’s Sogo & Seibu Sold to a U.S. Fund
Japan’s major retailer Seven & i Holdings announced on Friday that it has completed the sale of its department store unit, Sogo & Seibu to U.S. investing firm Fortress Investment Group, a day after its labor union went on strike at the flagship Seibu Ikebukuro store in Tokyo.
■チェック
・fund (=investing firm) 投資会社
・major retailer 小売大手
・complete one’s sale of ~の売却を完了する
・labor union 労働組合
・go on strike ストライキを行う
・flagship store 主力店舗
■対訳
「日本: そごう・西武、米投資会社に売却」
日本の小売大手・セブン&アイ・ホールディングスは金曜日、同社の百貨店部門であるそごう・西武の米投資会社フォートレス・インベストメント・グループへの売却を完了したと発表した。前日には、主力店舗である東京の池袋西武で労働組合がストライキを実施していた。
■訳出のポイント
名詞 fund は、もともと
「基金」「資金」
あるいは
「基金(資金)管理会社」の意。
ここから、主に米口語では
「投資会社」
を指して使われることも少なくありません。
つまり、
本文の
investing firm
と同義ですね。
sell は
「~を売る」「~を完売する」
という意味でおなじみの基本動詞。
企業などを「売却する」
という文脈でも頻出です。
今日のタイトルでは
(be 動詞は省略されていますが)
受動態の
be sold to ~
「~に売却される」
という形になっています。
complete の語源は
「いっぱいにした」
という意味のラテン語 completus 。
ここから
必要なすべての要素を含んでおり
「全部そろっている」「完全な」
という形容詞であり、
同時に
「全部そろえる」「完全(なもの)にする」→
「~を完成させる」「~を仕上げる」「~を終える」
という動詞としてもよく使われます。
今日の場合は
complete its sales of ~ で
「~の売却を終える」「~の売却を完了する」
という言い方になっています。
本文末尾、a day after … 以下は
「主力店舗である東京の池袋西武で労働組合がストライキを実施した次の日に」。
対訳では、この部分を独立させて
「前日には、主力店舗である東京の池袋西武で労働組合がストライキを実施していた」
としています。
池袋駅東口のシンボルと言える西武池袋本店で8月31日、大手百貨店でストライキが決行されました。
親会社のセブン&アイHD による米投資会社フォートレス・インベストメント・グループへの売却計画に対して、そごう・西武の労働組合が反発した形です。
国内の大手百貨店でのストは61年ぶりということで、大きな注目を集めましたが、翌日の9月1日にはセブン&アイが売却の完了を発表した、というニュースでした。
そごう・西武の企業価値は2200億円と見込まれますが、有利子負債約3千億円やセブン&アイによる貸付金の一916億円の放棄などを勘案し、実際の売却額は8500万円程度だといいます。
同日すでに経営陣も刷新され、そごう・西武はフォートレスを親会社に、新たな経営体制に移ったということです。
現時点では雇用継続方針を表明していますが、そごう・西武が保有する池袋本店の土地などを家電量販大手ヨドバシHDに売却し、西武は入居するテナントのひとつになるようです。
■編集後記
労働組合の活動が活発だった昭和の頃はよく交通機関なんかでストライキが起きてました。すでに池袋駅周辺にはビックカメラ、ヤマダデンキ、ノジマといった大手家電量販店があり、これにヨドバシが加わると、まさに家電の街になりそうです。これに対し、地元住民が反発。西口には芸術劇場がある、もう家電は不要、文化の香りが失われると・・・しかしこれも時代の趨勢なんで難しいのかもです。
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開運の連鎖を招く、日々のちょっとした気づきを綴ります。
(裏)久しぶりに裁縫なるものをした。トレーニング用短パンの切れたところを縫った。