North Korea’s Kim Jong Un Heads Home After Visit to Russia
North Korean leader Kim Jong Un left for home on Sunday from Russia, wrapping up his six-day visit that raised global concerns about military cooperation between the two countries.
■チェック
・Kim Jong Un 【北朝鮮】金正恩(総書記)
・head home (=leave for home) 家に帰る → 帰国する
・wrap up ~を終える
・raise global concerns 世界的懸念を高める
・military cooperation 軍事協力
■対訳
「北朝鮮の金正恩氏、ロシアから帰国」
北朝鮮の指導者・金正恩氏が日曜日、6日間のロシア訪問を終えて帰国した。この訪問をめぐって、ロシアと北朝鮮との軍事協力への世界的懸念が高まっていた。
■訳出のポイント
head は
「頭」「頭部」
などの意の名詞。
ここから、
ある方向に「(頭を)向ける」→「~に向かって進む」
という動詞にもなっています。
そこで、
head home は
「家に向かって進む」→「家に帰る」
という成句になるわけです。
そして、
home は
「住んでいる家」→「住んでいる場所」「故国」「母国」
という意味でもよく使われますね。
したがって、今日のタイトルの
head home は
「帰国する」
というですね。
本文で用いられている
leave for home も同様で、
「家(母国)に向かって出発する」→「帰宅(帰国)する」
となっています。
wrap はもともと
「~を包む」「~をくるむ」
という動詞ですが、
映画やTVなどショービジネスの世界では、
撮影を「終える」「完了する」
という俗語として使われます。
ここから、
wrap up ~ は
仕事・会議などを
「完成させる」「仕上げる」「終わりにする」「終える」
といった意味の口語表現となっています。
したがって
wrapping up his six-day visit の部分は
「6日間の(ロシア)訪問を終えて」
ということですね。
また、続く that 以下では、
that は
his six-day visit
を受ける関係代名詞なので、
「その2国(=ロシアと北朝鮮)の間の軍事協力への世界的懸念を高めた(6日間のロシア訪問)」
となっています。
対訳では、この部分を独立させて
「この訪問はロシアと北朝鮮の軍事協力への世界的懸念を高めた」→
「この訪問をめぐって、ロシアと北朝鮮との軍事協力への世界的懸念が高まっていた」
としています。
ロシアを訪問していた北朝鮮の金正恩総書記。
6日間にわたる滞在中は、プーチン大統領と会談を行うなど、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻支援に向けて、武器を供給する可能性が指定されています。
また、国際社会から厳しい制裁を科されている北朝鮮側は、エネルギーから食料、軍事技術まであらゆるものを必要としています。
こういった状況から、ロシア・北朝鮮の協力関係は、当事両国にとっては win-win であると同時に、国際社会にとっては大きな脅威・懸念となるわけですね。
報道によると、極東ウラジオストクから帰途についた金氏は、同地区知事から、最新鋭の防弾チョッキと攻撃用および偵察用ドローンを贈与されたそうです。
■編集後記
北朝鮮もロシアも日本にとっては隣国・・・世界の2大暴れ者を隣人に持っているという状況だけでも、我が国の立場、外交は複雑にならざるを得ませんね。ともかく、ウクライナ戦争が早く終結することを切に願います。
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(裏)急遽本日東京へ戻ることにしました。