Jazz Pianist George Shearing Dead Aged 91
Blind Anglo-American jazz pianist Sir George Shearing, best known for his 1952 classic Lullaby of Birdland, has died in New York of heart failure at the age of 91.
■チェック
!
・blind 盲目の
・Anglo-American 英国系米国人
・classic 傑作→名曲
・heart failure 心不全
■対訳
「ジャズ・ピアニストのジョージ・シアリングさんが死去」
1952年作の名曲 『バードランドの子守唄』 で最も知られる、盲目の英国系米国人ジャズ・ピアニスト、サー・ジョージ・シアリングさんが心不全のためニューヨークで亡くなった。享年91歳。
■訳出のポイント
Anglo- はもともと Anglo-Saxon 「アングロサクソン」 を意味しますが、England 「イングランド」 「英国」 を表して使われます。
そこで、Anglo-American は 「英国系米国人」 ということです。
(be) best known for ~ は 「~で最もよく知られる」。
シンプルですが色々応用できる表現なので、しっかり押さえておきましょう。
classic は日本語だと音楽のジャンルとしての「クラッシック(音楽)」という意味になってしまいますが、もともとは 「高級な(もの)」「第一級の(もの)」 を表す語。
とくに、文学・芸術などの 「最高傑作」 「第一級作品」 を指すことが多く、ここでの話題は音楽なので 「第一級の曲」 → 「名曲」 と訳しています。
failure は 「失敗する」 「しくじる」 という動詞 fail の名詞形で、「失敗」 「不成功」 の意。
ただし、機械・機器や身体などについて “重要な機能の失敗” →「機能停止」 「衰弱」 「損傷」 といった意味にもしばしば使われます。
そこで heart failure は 「心臓の機能停止」 → 「心臓まひ」「心不全」 ということです。
同様に kidney failure あるいは renal failure で 「腎不全」 になります。
シアリングは1919年にロンドン生まれ、生後間もなく視力を失っています。
3歳でピアノを始めますが、木炭 coal の配達夫である父と夜中に汽車の客室を掃除する母のもとで、苦しい生活だったようです。
後に渡米してクール・ジャズの一人者として大成功を収め、1996年に大英帝国勲章を、2007年にはエリザベス女王よりナイトに叙勲されています。
(したがって、名前の前に Sir という尊称がつくわけです。)
その叙勲の際にシアリングは、ロンドンのパブでピアノを演奏していた頃は収入が(今の貨幣価値にして)週給5ドルくらいだったと語っています。
そして”Receiving such an honour as a knighthood might also show young people what can be achieved in life if one learns his craft and follows his dreams” 「そんな私がナイト叙勲という栄誉を授かったことで、技を磨き夢を追い続ければどんなことでも達成できると、若者に伝えられたら」といっています。
■編集後記
ジャズピアニストは高齢な方が多いです。
コルトレーンバンドでピアノだったマッコイ・タイナーがジャズ界に与えた影響は大きいが彼は72歳でも現役で弾いています。
以前、ブルーノートで実際に見たことがありますが、本当に元気でした!
(裏)今日はこれから銀座で飲み会。
まさに忘年会の季節のごとく続いてます。