Japan Resumes Commercial Whaling after 31-year-Hiatus
Japanese whaling vessels have set sail for the country’s first commercial hunt in 31 years on Monday, a day after Tokyo formally withdrew from the International Whaling Commission.
■チェック
・resume ~を再開する
・commercial whaling 商業捕鯨
・hiatus 中断、休止
・whaling vessel 捕鯨船
・set sail 出航する
・formally withdraw from ~から正式に脱退する
・International Whaling Commission 国際捕鯨委員会
■対訳
「日本が商業捕鯨を再開、31年ぶり」
日本が国際捕鯨委員会から正式に脱退した翌日の月曜日、同国の捕鯨船が31年ぶりに商業捕鯨のために出航した。
■訳出のポイント
whale は
「鯨(クジラ)」
という名詞ですが、
「捕鯨する」 「捕鯨に従事する」
という動詞としても用いられます。
そして、その動詞 whale の現在分詞が名詞化した whaling は
「捕鯨」 「捕鯨業」
の意味になります。
commercial whaling は
「商業捕鯨」、
whaling vessel だと
「捕鯨船」
ということですね。
hiatus はもともと
「すき間」 「割れ目」
の意。
ここから、
交渉、仕事、活動などの 「中断」 「休止」
という意味でも使われます。
そこで、タイトルの
after 31-year-hiatus は
「31年間の中断の後で」。
タイトル全体では
「日本が、31年間の中断の後で、商業捕鯨を再開する」 →
「日本が31年ぶりに商業捕鯨を再開する」
というわけです。
withdraw は
「引っ込める」 「取り消す」
あるいは
「退く」
という意味で頻出の動詞ですね。
英字新聞では
軍隊などが 「撤退する」
あるいは
団体、組織、活動などから 「脱退する」
という意味でよく登場しています。
今日の場合も、
formally withdrew from the International Whaling Commission
で
「国際捕鯨委員会から正式に脱退した」
ということです。
6月30日をもって国際捕鯨委員から脱退した日本。
その翌日、31年ぶりに各地で商業捕鯨が再開されました。
領海と排他的経済水域を操業海域とし、水産庁によると、捕獲獲可能数は IWC で採択された方式で算出した枠内の 227頭(12月末までの半年間)。
関係業界が祝福モードに包まれる一方、消費者の鯨食への関心の薄まりや、反捕鯨諸国からの批判など、懸念材料も無視できませんね。
■編集後記
鯨肉の消費は1965年がピークで年間25万トン。現在5千トン程度ですから50分の1に減ったそうです。今スーパーで見かける鯨肉は調査捕鯨の副産物のようです。商業捕鯨が再開となれば、今後どんどん新鮮な鯨肉が市場に供給されますので、鯨の食文化が復活する可能性がありますね。
(裏)小学校の給食で鯨の竜田揚げや味噌汁・・・大好きでした・・・