Toshiba to Form IoT Alliance with 100 Firms
Japanese electronics conglomerate Toshiba will launch a consortium with some 100 companies to develop new “Internet of things” services.
■チェック
・IoT (=Internet of things) モノのインターネット
・form an alliance (= launch a consortium) 連合を発足する
・electronics conglomerate 電子機器コングロマリット(複合企業)
・some 約~
■対訳
「東芝 IoT 連合発足へ、100社と」
日本の電子機器コングロマリットの東芝が、新たな「モノのインターネット」サービスを開発するための企業連合を約100社とともに立ち上げる。
■訳出のポイント
IoT 「アイオーティー」 は
Internet of things の略。
日本語では
「モノのインターネット」
と言い方が一般的ですね。
コンピューターや通信端末機器に限らず、身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組みを意味します。
例えば、エアコン、テレビ、自動車、自動販売機、医療機器などを無線通信でインターネットに接続して、遠隔からもデータのやりとりや制御などが可能になる技術ということです。
今日の記事は、この IoT の新たなサービス開発に向けて、東芝が約100社とともに企業連合を発足させる、というニュース。
動詞 form はもともと
「~を形づくる」 「~を形成する」
の意ですが、ここから
組織、団体などを 「結成する」 「構成する」 「発足する」
という意味でもしばしば使われます。
そこで、
form an alliance で
「連合を結成する」 「連合を発足する」、
タイトルの
form IoT alliance は
「IoT 連合を発足する」
というわけです。
また、consortium は
日本語でも 「コンソーシアム」 とも言いますが、
「合弁企業」 「(企業)連合」
を意味する名詞。
したがって、本文の
launch a consortium も
「企業連合を立ち上げる」
という意味になっています。
some は
「いくらかの」 「いくつかの」 「多少の」
などの意味の形容詞ですね。
ただし、後ろに数詞をともなうと
「およそ~」 「約~」
という意味になるので注意しましょう。
つまり about と同義ですが、
より漠然とした数を表す語となっています。
ここでは、
with some 100 companies で
「約100社とともに」
ということです。
電子機器大手の東芝が5日、あらゆる機器を通信でつなぐ
「モノのインターネット」 IoT
の新たなサービス開発に向けた企業連合の枠組みを、2020年春にも発足させることを発表しました。
ソフトバンクやKDDI、東京ガス、京セラなど約100社が参加する方向で現在調整中ということです。
IoTをめぐっては、スマホや家電、生産設備を通じて得られる様々なデータをやり取りして、効率的な新サービスを生み出そうという競争が昨今激化していますね。
東芝としては、自社の IoT システムを他企業にも開放し、基盤となるプラットフォームを運営することで、こうした新サービス提供において優位に立ちたい、というねらいがあるのでしょう。
■編集後記
あらゆるモノがネットにつながるIoTですけど、例えばその家庭の電力消費量、消費時間とか、車での移動先やらすべてがネットに情報として流れ出るわけです。当然企業はその情報をさらなる生活の利便性に向けて活用するわけですが、一方、生活のすべてがガラス張りとなり、プライバシー情報等が悪用される可能性があることも懸念しつつIoTを進めてほしいですね!
(裏)今年は紅葉が遅れていますね。去年の10月末は真っ赤だった樹木がまだ緑色でした。