Japan Likely to Reach Herd Immunity in October, Two Months after Olympics
Japan is on track to achieve herd immunity to Covid-19 this year, but that likely won’t happen in time for the planned summer Olympics in Tokyo, according to a UK researcher.
■チェック
・likely (たぶん)~しそうである
・be on track to ~する軌道に乗っている → ~する見通しである
・won’t happen in time for ~に間に合わない
・planned 計画された → 予定された
■対訳
「日本の集団免疫獲得は10月ごろ、五輪の2ヶ月後の見通し」
英国の研究者によると、日本は今年中に新型コロナウイルス感染の集団免疫を獲得すると見込まれるが、東京で開催が予定されている夏のオリンピックにはおそらく間に合わないという。
■訳出のポイント
herd はもともとは
ウシ、ゾウ、シカなど動物の 「群れ」
を指す名詞です。
ここから、「人の群れ」 「群衆」
という意味にも使われます。
今日の場合は
herd immunity で
「集団免疫」
となっています。
reach herd immunity to ~
あるいは
achieve herd immunity to ~ で
「~に対する集団免疫を達成する」 → 「~の集団免疫を獲得する」
ということですね。
be on track は
事業、計画などが 「軌道に乗っている」 「順調に進んでいる」。
be on track to V だと
「~する軌道に乗っている」 「順調に~する方向に進んでいる」 →
「~する見通し(見込み)である」
という意味合いになります。
そこで、
本文前半の
Japan is on track to achieve herd immunity
to Covid-19 this year
の部分は
「日本は新型コロナウイルス感染の集団免疫を今年獲得する見込みである」。
happen は
事が 「起きる」 「生じる」
という動詞。
won’t happen in time for ~ は
「~に間に合うようには起きない」 →
「~に間に合わない」
という言い方になります。
したがって
but that likely won’t happen in time for the planned summer Olympics in Tokyo
の部分は
「しかし、それ(=日本が集団免疫を獲得すること)はおそらく東京で計画されている夏のオリンピックに間に合わない」 →
(日本は集団免疫を獲得する見込みだが)
「東京で開催が予定されている夏のオリンピックにはおそらく間に合わない」
というわけです。
英国のデータ解析会社の Airfinity によると、
「日本が新型コロナウイルスのワクチン接種によって集団免疫の目安とな人口の75%の免疫獲得を達成するのは、今年10月ごろになる」。
同社は、7月から9月に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックには間に合わないだろうと予測しています。
日本は米ファイザー社から7200万人分のワクチン供給を受ける契約を結んでいるものの、米国での接種を優先させるため日本への供給が遅れる可能性を指摘。
・・・確かにファイザー社のワクチンは、現時点ですでに欧州を中心に供給遅延が出ている状況です。
■編集後記
現在の状況で今年の東京五輪が開催されると考えている人はかなり少数派かと思います。六本木のプレッセという東急系列のスーパーに先日寄ったのですが、買い物かごの取っ手を握るときのためのアルコールティッシュが用意されてました。あれは他のスーパーにも見習って欲しいです。買い物かご、お金という人の手を触れるものはかなり危険ですね。普段からマスク以外でも感染リスクを減らす行動習慣を身に付けたいですね。
(裏)宮古島がロックダウン・・・人口10万人あたりの新規感染者数、東京の10倍・・・