Godiva to Close All 128 Stores in North America
Godiva will close all 128 of its brick-and-mortar stores in North America by the end of March, the luxury chocolatier announced.
■チェック
・close (a store) 閉店する
・brick-and mortar store 実店舗
・luxury chocolatier 高級チョコレートメーカー
■対訳
「ゴディバ、北米全128店舗を閉店へ」
高級チョコレートメーカーのゴディバが、北米にある実店舗128店の全てを3月末までに閉店すると発表した。
■訳出のポイント
close はもともと、
開いているドア、扉などを 「閉じる」 「閉める」
という動詞。
店や工場などを 「閉じる」 「閉鎖する」 「営業を中止する」
という意味でも頻出ですね。
close a store だと
「店を閉める」 「閉店する」。
“その日の営業時間が終わって閉店する”
という場合にも
“営業を辞めて完全に閉店する”
という場合にも使われる表現です。
brick は 「れんが」 で、
mortar は 「モルタル」。
そこで、
brick-and-mortar は
「れんがとモルタルでできた」
という形容詞。
ここから、近年は
店舗などが、インターネット上ではなく
「建物を持っている」 → 「実在の」
という意味でしばしば使われるようになっています。
a brick-and-mortar store
あるいは
a brick-and-mortar shop で
「実店舗」
ネットショップに対する「リアルショップ」
という意味になるわけです。
luxury の語源は
「豪華さ」 「過剰」 を意味するラテン語 luxuria。
ここから
「豪華さ」 「快適な状態」 「贅沢」
という名詞となっています。
形容詞形は luxurious ですが、
luxury の方が語調が強いため、
特に広告などでは
形容詞的に 「豪華な」 「贅沢な」 「高級な」
という意味合いで多用される傾向があります。
今日の場合は
luxury chocolatier で
「高級チョコレイートメーカー」
というわけです。
ちなみに、chocolatier は
もともとはフランス語で
高級な 「チョコレート製造販売会社」 「チョコレート菓子職人」。
最近では日本語でも
「チョコラティエ」
と言われるようになってきましたね。
日本でも人気の高級チョコレート店ゴディバは、ベルギーで創業し後に米国に進出して成功を収めました。
2007年からトルコの食品メーカー Ulker の子会社になっています。
同社は2019年4月にはNYに米国発のカフェ併設の店舗ゴディバ・カフェをオープンし、6年以内に世界で2000店のカフェを展開する計画を示していました。
しかし、その後、新型コロナウイルスの大流行で消費者の購買行動が変化し、実店舗での売上が激減。
今回、北米の128店舗すべてを2021年3月末までに閉店する、という発表になりました。
一方、オンライン販売および食料品店など販売パートナーを通じた売上は成長しており、そちらを重視する戦略に転じる形ですね。
また、欧州、中東、東アジアでの販売店舗は維持するということです。
■編集後記
ただでさえ、消費者の購入パターンが実店舗からネットへと移っている中、コロナでそれが一気に加速している状況ですね。ただゴディバに関しては、日本では最近急激に店舗が増えている感がありました。結構、地方にも積極的に展開していて、こんなローカルな場所に!と驚いた記憶も。。。
(裏)麒麟、あと2話。うーん、いま放映している本能寺直前あたりをもっと描いて欲しかった・・・