Blast at France Nuclear Site Kills One
One person was killed and four injured in an explosion at the Centraco low-level radioactive waste treatment site in Marcoule, France on Monday. Officials said there was no risk of a radioactive leak after the accident.
■チェック
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・blast (= explosion) 爆発
・radioactive waste treatment site 核廃棄物処理施設
・radioactive leak 放射性物質の漏えい
■対訳
「仏核施設で爆発、1人死亡」
フランスのマルクールにあるセントラコ低レベル核廃棄物処理施設の爆発で、1人が死亡し、4人が負傷した。当局によると、事故後に放射性物質漏えいの危険性はないという。
■訳出のポイント
site は 「敷地」 「場所」 「用地」 という名詞。
広義で日本語の 「施設」 に近いニュアンスで使われる語でもあります。
そこで、今日のタイトルの nuclear site は 「核施設」。
また、本文の radioactive waste treatment site は 「核廃棄物処理施設」になります。
waste はもともと 「消耗する」 「浪費する」 「(むだに)使う」 という動詞で、ここから不要品として 「廃棄する」 「捨てる」 「処分する」 の意にもなります。
そして、同形の waste で名詞にもなるので、生産過程で生じる 「廃棄物」「くず」 「ごみ」 といった意味でもよく使われる語となっています。
industrial waste で 「産業廃棄物」、nuclear waste で 「核廃棄物」ということです。
radioactive は 「放射性の」 「放射能の」 という形容詞なので、radioactive waste だと 「放射性廃棄物」 すなわち 「核廃棄物」 と同意になります。
official 「公務員」 「役人」 を複数形 officials は、とちょうど日本語の 「当局」 に当たる語になります。
英字新聞頻出の重要表現のひとつなので、しっかり再確認しておきましょう。
今回の現場は、日本人観光客も多い観光地アビニョンから北へ20キロ足らず。
爆発は低レベルの金属製核廃棄物約4トン(約6万3000ベクレルに相当)を溶融炉で溶かす過程で発生したといいます。
溶融炉は建屋内にある遮へいされた空間に設置されており、爆発で遮へい壁が吹き飛んだものの、建屋自体に大きな損傷はなかったと報告されています。
ただ、死亡した1人の遺体は完全に炭化していたということから、爆発のすごさが想像されます。
爆発で起きた火災は、発生から約30分後には鎮圧され、仏原子力庁は、施設外への放射性物質の漏えいはないと発表しています。
■編集後記
福島原発の事故から半年で今度はフランスで事故。放射能漏洩はないといっても原発の安全性神話は完全に崩壊しています。
一方、みんなが節電に励めば、電力の消費量は抑えられることを証明したわけですから洋上風力発電などにどんどん切り替えていければ。。
政府の計画によれば2013年度から福島沖に洋上風力発電施設の建築に着手、2020年には海の上に巨大な風車が60~120基並び、約30万キロワットを発電するとのこと。。
http://tenbou.nies.go.jp/learning/note/theme3_3.html
スカンジナビアの洋上風力発電所の写真があります。
(裏)考えてみれば週末からシルバーウイークですね。。