Major Dam Collapse in Russian-occupied Ukraine
Some 17,000 people were forced to evacuate after a major dam at a hydroelectric power plant in Russian-occupied southern Ukraine suffered attacks and a collapse on Tuesday.
■チェック
・collapse 【名詞】崩壊 → 決壊
・Russian-occupied ロシアが占領(支配)している
・some およそ、約
・be forced to V ~するのを余儀なくされる
・hydroelectric power plant 水力発電所
・suffer (被害などを)こうむる、受ける
■対訳
「ウクライナのロシア支配地域で主要ダムが決壊」
ウクライナ南部のロシア支配地域で火曜日、主要ダムと水力発電所が攻撃を受けて決壊し、約1.7万人が避難を強いられた。
■訳出のポイント
collapse はもともと
建物、足場、屋根などが「崩壊する」「くずれる」
という動詞で、英字新聞でも頻出の単語。
今日の場合は
「崩壊」「倒壊」
という意味の名詞として登場しています。
dam collapse で
「ダムの崩壊」→「ダムの決壊」
ということですね。
occupy の語源は
「手にいれる」「占有する」
という意味のラテン語 occupare。
ここから、もともとは
土地、家などを「占有する」「使用する」
という動詞で、
軍隊などが「~を占領する」「~を占拠する」
という意味でも使われます。
そこで、
-occupied は
「~が占領している」「~に占領された」
という形容詞を作ります。
すなわち、
Russian-occupied で
「ロシアが占領している」 → 「ロシアが支配している」
ということですね。
some は
「いくらかの」 「いくつかの」
という意味でおなじみの形容詞。
後ろに数詞をともなって
「およそ」 「約」
という意味でも使われるので、注意しましょう。
suffer は
苦痛などを「経験する」
損害、被害などを「こうむる」「受ける」
という動詞。
今日の場合は
suffered attacks and a collapse で
「(ダムと水力発電所が)攻撃を受けて崩壊(決壊)をこうむった」→
「(ダムと水力発電所が)攻撃を受けて決壊した」
ということですね。
ウクライナ南部のロシア支配地域にあるカホウカ水力発電所が6日朝に攻撃を受け、ダムが決壊しました。
周辺の1都市24村で洪水が発生し、約1万7000人が避難を強いられたといいます。
ウクライナ政府は、ロシアによる攻撃、ロシア大統領府はウクライナ側の破壊工作だと、お互いを非難。
一方、米政府は、
「現時点では何が起こったか断定はできない」、
しかし
「多数の犠牲者が出る可能性が高い」
としています。
■編集後記
先日の日本での大雨のように、世界各地で自然の猛威による洪水などの被害に四苦八苦している一方で、戦争という元来は人道的に許されるべきでない大義名分のために、とんでもない水害を人為的に引き起こし、一般市民がその犠牲になるなんて。。。どちら側が行なったとしても悪魔の所業と言わざるを得ません。
【読者の声から】
この本をペラペラめくったあとに英語のニュースを聞くと、理解度が全然違うのはなぜでしょう?
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(裏)人間ドック無事終了。今日が1年で一番健康な日なのか(汗)