Japan’s Moon Lander Comes Back to Life
Japan’s lunar probe came back to life after several tense days without the sunlight it needs to generate power, the Japan Aerospace Exploration Agency said Monday.
■チェック
・moon lander (=lunar probe) 月面探査機
・come back to life 息を吹き返す → 復活する
・several tense days 緊迫した数日間
・sunlight 太陽光
・need 【動詞】必要とする
・generate power 発電する
・Japan Aerospace Exploration Agency
【日本】宇宙航空研究開発機構
■対訳
「日本： 月面探査機が復活」
日本の月面探査機が、発電に必要な太陽光を得られず緊迫した数日間を経て、活動を再開した。同国の宇宙航空研究開発機構が月曜日に発表した。
■訳出のポイント
come back to life は直訳すると
「元気な状態に戻る」「活力が戻る」。
ここから、
人が「意識を取り戻す」「息を吹き返す」
あるいは
さびれていた場所、施設などが「活気を取り戻す」
といった意味で使われる表現です。
今日の記事では、
月面着陸後に地上との通信が途絶えていた日本の探査機 SLIM が、
「息を吹き返した」→「復活した」「活動を再開した」
という意味合いになっていますね。
tense の語源は
「伸ばした」というラテン語 tensus で、
もともとは
筋肉、繊維などが「ピンと張った」
という意味の形容詞です。
ここから、
神経、感情などが
「張りつめた」「緊張した」
あるいは
状況、雰囲気などが
「緊張をはらんだ」「緊迫した」「切羽つまった」
という意味合いでもよく使われる単語です。
そこで、
after several tense days は
「緊迫した数日間の後で」
ということですね。
ちなみに、
several は
「いくつかの」
という形容詞。
一般的には、３つ以上から５、６、７くらいの数を指しますが、文脈によってはそれ以上の数を表すこともあります。
some や a few より多く
many よりも少ない
というような感覚でしょうか。
ここでは、
そして、
その後に続く
without the sunlight it needs to generate power
の部分は
「それ（＝月面探査機）が発電するのに必要な太陽光がなくて」
なので、
あわせると
「発電するのに必要な太陽光がなくて緊迫した数日間の後で」→
「発電に必要な太陽光を得られず緊迫した数日間を経て」
ということですね。
１月２０日に日本初の月面着陸に成功した小型月着陸実証機 SLIM についての続報です。
SLIM は、予定の姿勢から９０度傾いて着陸したために、太陽電池パネルに太陽光が当たらず発電できないまま、休眠状態になっていました。
１月２５日には、大きな目標として掲げていたピンポイント着陸に成功していたことが確認されています。
そして、JAXA によると、１月２８日２３時ごろ地上との通信が再確立され、運用が再開されたということです。
「月の朝」だった着陸時から、この日は「月の夕方」になり西を向いているSLIM のパネルに太陽光が当たり、発電が開始されたためとみられます。
同機は早速、搭載されたマルチバンド分光カメラを作動し、１０ガンドの化学観測にも成功。
今後は、太陽光が再び届かなくなる「日没」までの限られた時間内で、月の起源を探る調査をできるだけ進めることが、最終目標ということです。
■編集後記
SLIM の復活！これはうれしいニュースです。着陸はしたがバッテリー切れというのは、遠足にお弁当を持っていくのを忘れた！くらいの無念さがありました。過日にはピンポイント着陸成功も確認されたことですし、”宇宙工学” の分野ではほぼ大成功と言えるのではないでしょうか。
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（裏）昨夜の残りのヒレカツを今朝、簡易的にかつ丼にしてお弁当に。美味し！！