World’s Biggest 3D Printer Can Print a House
The world’s largest three-D printer, which can print a whole house in 80 hours, has been unveiled at the University of Maine.
■チェック
・whole 全体の、全ての
・unveil ~を公表する、公開する
・University of Maine 【米国】メイン大学
■対訳
「世界最大の3Dプリンター、家を丸ごと印刷」
米メイン大学で、80時間で家を丸ごと印刷できる世界最大の3Dプリンターが公開された。
■訳出のポイント
3D (= three-D) printer は
日本語でも
「3Dプリンター」
で浸透していますね。
そもそも、
3D の D は
dimension 「次元」
あるいは
dimensional 「次元の」
を意味しています。
したがって
3D は
「3次元(の)」「立体(の)」
ということですね。
ここから
3D printer は
3次元データなどをもとに、立体物を造形する機械のことを指すわけですね。
(the) world’s biggest 3D printer
および
the world’s largest three-D printer で
「世界で最大の 3D プリンター」
となっています。
本文中の [,] ではさまれた
which can print a whole house in 80 hours
の部分は、
関係代名詞 which で
直前の The world’s largest three-D printer
を受ける(=説明する)文節になっています。
すなわち、
「80時間で家を丸ごと印刷できる(世界最大の3Dプリンター)
というわけです。
ちなみに
whole は
「全体の」「全ての」
という形容詞なので、
a whole house で
「全体の家」→「家全体」「家の丸ごと」
となっています。
unveil は
英字新聞頻出の重要動詞のひとつ。
「ベールをかぶせる」「(ベールで)覆う」
という動詞
veil
の前に
反対の行為を表す接頭辞 -un が
付いた語で、
「ベール(覆い)をはずす」→
秘密になっていた事・物を
「明らかにする」「公にする」。
計画、新製品などを
「発表する」「公表する」「公開する」
という文脈でしばしば使われる動詞となっています。
今日の場合は、
世界最大の3Dプリンターが(初めて)「公開された」
ということですね。
米メイン大学は2019年から、すでに世界最大3Dプリンターのギネス記録を保持していました。
今回は、その自らの記録を更新する形で、前モデルよりもさらに4倍大きな3Dプリンターを公開したというニュースでした。
Factory of the Future 1.0 (FoF 1.0)
と名付けられたこの新型プリンター。
直訳すると
『未来の工場 1.0』
という名称になりますね。
長さ約29m、幅9.7m、高さ約5.4m までの物体を一括してプリントできるそうです。
公称スペックによると、平屋建ての住宅ならば80時間以内で作り出せるということです。
■編集後記
3Dプリンターの登場は、研究所のおける新技術の発明をかつてないスピードで実用化させることに一役買っています。かつては新発明、新技術が家電等で実用化されるまでは数年から10年、場合によっては20年かかっていました。それが新技術の登場とほぼ同時に実用化されてしまう・・すごい世界がやってきたものです。さらにこの流れに生成AIが拍車をかけています。なので3年後、5年後の世界は従来はなんとなく予測できましたが、もはや3年後でも予測不能の未来となります。
(裏)映画「グリーンブック」を見ましたがなんかすごく良かったです。