Man Arrested After Throwing Molotov Cocktails at Japan’s LDP HQ
A 49-year-old man was arrested after hurling Molotov cocktails at the Tokyo headquarters of Japan’s ruling Liberal Democratic Party on Saturday.
■チェック
・be arrested 逮捕される
・throw (=hurl) ~ at … ~を … に投げつける
・Molotov cocktail 火炎瓶
・HQ (=headquarters) 本部
・LDP (Liberal Democratic Party) 【日本】自由民主党
・ruling 与党である
■対訳
「日本:自民党本部に火炎瓶を投げ込んだ男を逮捕」
土曜日、49歳の男が日本の与党である自由民主党の東京本部に火炎瓶を投げつけ、逮捕された。
■訳出のポイント
Molotov cocktail 「モロトフカクテル」は、
基本的には
firebomb 「火炎瓶」
のことを指します。
この名称は、
第二次世界単線初期、フィンランド対ソビエト連邦が戦った
Winter War 「冬戦争」の際に
ソ連の外相だった
Vyacheslav Molotov 「ヴャチェスラフ・モロトフ」の
名前に由来しています。
フィンランドに侵攻したソ連の戦車に対応するために、フィンランド兵は即席で作られた火炎瓶を使用しており、この火炎瓶を、
“ソ連機はフィンランドの都市を爆撃しているのではなく、むしろ市民のために食糧を投下している”
と宣伝していたモロトフ外相への皮肉をこめて
Molotov cocktail
「モロトフのカクテル」
と呼んだということです。
「モロトフのパン(=爆撃)には、モロトフのカクテル(=火炎瓶)で応じる」
という北欧的な皮肉ですね。
その後、ガソリンなど可燃性の液体をつめたガラス瓶に布の芯をつけて点火して投げる、といった即席の武器のことが、広く
Molotov cocktail
と呼ばれるようになったわけです。
throw は
「~を投げる」
という意味で一般的に使われる動詞ですね。
これに対して、
hurl はもともとは、
物を強く投げる時に出る擬音語で、
ここから
「~を強く投げる」「~を投げつける」
という意味になっています。
今日の場合は、
throw ~ at …
および
hurl ~ at … で
「~に … を投げつける」
という言い方です。
HQ は
headquarters の略。
軍隊、警察などの「本部」「司令部」「本署」、
会社など組織の「本部」「本社」「本拠」
を意味する名詞となっています。
タイトルでは
LDP HQ 「自民党本部」
と非常に短く略されていますが、
= Liberal Democratic Party headquarters
ということですね。
本文では
the Tokyo headquarters of Japan’s ruling Liberal Democratic Party
「日本の与党である自由民主党の東京本部」
となっています。
ruling は
「支配している」「統治している」
あるいは
「主な」「有力な」「優勢な」
という意味の形容詞。
the ruling party で
「支配している政党」→「与党」
の意味になります。
そこで、
ruling Liberal Democratic Party は
「与党(である)自由民主党」
というわけですね。
10月19日朝、東京永田町の自民党本部前で男が火炎瓶のようなものを投げた後で、総理官邸前の柵に車で突っ込むという事件がありました。
男は警察官や自分の車に向かった発煙等のような物を投げるなどしましたが、取り押さえられ、公務執行妨害の疑いでその場で逮捕されました。
逮捕された埼玉県川口市に住む49歳の男は、調べに対して黙秘しているということです。
容疑者が運転していた車の車内からはガソリンが入った多数のポリタンク、未使用の火炎瓶のようなものが数本見つかったといいます。
■編集後記
衆院選の最中に日本の政治の中枢ともいうべき自民党本部が襲われるという事件・・・逮捕された臼田敦伸容疑者は黙秘しているということですが、同居している父親の話なども入ってきて、少しずつ背景が見えてきそうですね。安倍元首相殺害事件など、近年国内でも政治家をめぐる物騒な事件が目立つようになってきました・・・
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(裏)名古屋から長岡の実家へまっすぐ帰省。昨日は青島ラーメンへ。やはり美味い。