COP29: Summit Ends with Agreement on Financial Aid for Developing Countries
The COP29 summit in Baku, Azerbaijan, concluded on Saturday with a new agreement in which economically advanced countries pledged to provide at least $300 billion annually to developing countries by 2035.
■チェック
・end (=conclude)終わる、閉幕する
・agreement on 〜についての合意
・financial aid 財政支援、資金援助
・developing country 発展途上国
・Azerbaijan 【国名】アゼルバイジャン
・economically advanced country (支援を)約束する
・provide 〜を提供する
・annually 毎年
■対訳
「COP29が閉幕:途上国への資金援助で合意」
アゼルバイジャンのバクーで開催された COP29(国連気候変動枠組み条約29回締結国会議)は土曜日、新たな合意をもって閉幕した。合意の中で、先進国は2035年までに毎年少なくとも3000億ドル(約46兆5000億円)を発展途上国に提供することを約束している。
■訳出のポイント
「終わり」「終止」「末」
といった意味の名詞としておなじみの
end。
英字新聞では
「終わる」「終了する」「集結する」
という動詞としてもよく登場します。
しっかり確認しておきましょう。
今日の記事では
COP29
(Conference of Parties of United Nations Conventions 29)
「国連気候変動枠組み条約29回締結国会議」
が「終わる」→「閉幕する」
という意味になっています。
また、本文では
conclude
で言い換えられていますが、こちらも
会などが「終わる」
の意で使われる動詞です。
どちらも
ended with ~
あるいは
concluded with ~ の形で
「〜とともに終わる」「〜をもって終了する」→
COP29 が「〜をもって閉幕した」
という表現となっています。
今日の本文では、前半部分と後半部分を結ぶ
in which
に注意してください。
which は
直前の
a new agreement
「新しい合意」
を受けていますが、前に前置詞 in を伴っているので、
「新しい合意の中では…」「新しい合意においては…」
ということになります。
つまり、本文全体では
「アゼルバイジャンのバクーで開催された COP29 は土曜日、新たな合意をもって閉幕し、その合意の中では、先進国は2035年までに毎年少なくとも3000億ドルを開発途上国に提供することを約束した」
ということです。
対訳では、わかりやすい日本文にするために、後半部分を独立させて訳しています。
アゼルバイジャンの首都バクーで開催された国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)は、
Finance COP 「資金をめぐる COP」
と呼ばれ、
2025年以降の資金目標の設定が最大の焦点となっていました。
11月22日に議長国が提示した草案では、先進国捻出分は年2500億ドルでしたが、気候変動に脆弱なアフリカなど途上諸国は年5000億ドル規模を要求。
お互いに譲らずこう着状態となり、一時は決裂が危ぶまれるましたが、会期を2日延長しての交渉の末、双方が譲歩し、年3000億ドルで合意に至ったわけです。
■編集後記
なんとか合意にいたり、成果文を発表できて何よりでした。環境問題をめぐる先進国と途上国の溝を埋めるのは大変ですね。また、いまや世界第二の経済国となった中国がいまだに”先進国”に課される責任から免れているのは、どうも納得がいかない気もします・・・
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(裏)週末は合宿の疲れかグダグダと過ごしておりました・・・