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毎日1分!英字新聞 石田

トランプ氏、脱米ドルなら BRICS 諸国に100%関税と警告

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Trump Threatens 100% Tariffs on BRICS Nations if They Move Away from US Dollar
US President-elect Donald Trump said that he would impose 100% tariffs on BRICS — a group of emerging countries led by China and Russia — if they were to create a new currency to replace the US dollar.

■チェック

・threaten~でおどす → ~を警告する
・tariff関税
・move away from ~から離れる
・President-elect 次期大統領
・impose (関税を)課す
・emerging country 新興国
・led by ~が主導する
・if ~ were to V ~が仮に V するなら
・create a new currency 新通貨を創設する
・replace ~に取って代わる

■対訳

「トランプ氏、脱米ドルなら BRICS 諸国に100%関税と警告」
ドナルド・トランプ次期米大統領は、中国およびロシアが主導する新興国グループである BRICS が、米ドルに取って代わる新通貨を創設するならば、加盟国に100%の関税を課すと述べた。
■訳出のポイント
move away from ~ は
「~から離れる」「~から遠ざかる」「~から脱皮する」
という言い方。
そこで、タイトルの
move away from the US dollar は
直訳すると
「米ドルから離れる」。
現在、国際決済通過として用いている「米ドルから離れる」、
つまり、
“国際決済で米ドル以外の通貨を用いることにする”
ということですね。
米ドルに頼らない「脱米ドルを進める」
というわけです。
-elect は
「選出された」「当選した」→「時期の」「次の」の意。
US President-elect で
「当選した米大統領」「次期米大統領」
となっています。
impose の語源は
「~の上に置く」「~を苦しめる」
というラテン語 imponere。
ここから、
義務、仕事、罰金、税などを「課す」「負わす」
という動詞となっています。
impose 100% tariffs で
「100%の関税を課す」
ということですね。
BRICS はもともと
Brazil, Russia, India, China, South Africa
から成る、国際会議。
現在では、
Iran, Egypt, Ethiopia, Saudi Arabia,
United Arab Emirates
が加わった10カ国で構成され、
さらに、
Turky, Indonesia, Cuba など
13カ国がパートナー国となっています。
今日の本文で述べられているように、
a group of emerging countries led by China and Russia
「中国およびロシアが主導する新興国のグループ」
と目されています。
if ~ were to V は
仮定法で
「~がもしも V するとしたら」「~が仮に V したら」
という言い方です。
したがって、本文末尾
if they were to create a new currency to replace the US dollar
の部分は
「彼ら(= BRICS 諸国)がもしも米ドルに取って代わるための新通貨を創設したら」→
「BRICS が、米ドルに取って代わる新通貨を創設するならば」
ということですね。
グローバルサウス(南半球の新興国)を含む BRICS は近年、”非欧米” の枠組みとして存在感を強めています。
昨年の加盟国拡大に続き、今年10月にロシアで開かれた首脳会議では、新たに13カ国をパートナー国として認定。
2009年の第一回首脳会議から脱ドルが議論の中心で、共通新通貨創設も目標のひとつとなっています。
トランプ氏は、11月30日に自身の SNS に
“The idea that the BRICS Countries are trying to move away from the Dollar while we stand by and watch is OVER”
「BRICS 諸国がドル離れしようという考えは、我々が立ちはだかり監視している間(=トランプ政権の間)はありえない!」
と投稿。
「共通新通貨を創設したり、米ドルに代わる他の通貨を支持するようなことがあれば、加盟国に100%関税を課す」
としています。

■編集後記

トランプ氏は、BRICS が脱米ドルの動きを見せれば、100%の関税を課し、”should expect to say goodbye to selling into the wonderful U.S. Economy”「この素晴らしい米国経済(市場)での販売にさよならすることになる」、すなわち、「米国への輸出はできなくなると思え」と言っています。
高い関税をかけたら、その分は消費者価格に反映されるので、結局その分のつけを払うのは米国民でしょうし、新興国から輸入品が入って来なくなったら困るのもやはり米国民のはず・・・トランプ氏の米国第一主義(特に経済政策に関して)は、よく考えるとハッタリだらけのようにも思えます。
(裏)昼の夜の温度差が激しいです・・・気がつくと肌寒い!と思う時は注意です。

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