‘Anora’ Sweeps the 97th Academy Awards
“Anora,” the dramatic comedy from director Sean Baker, was the biggest winner at the 97th Academy Awards on Sunday, taking home five Oscars, including Best Picture and Best Actress for 25-year-old Mikey Madison.
■チェック
・sweep 圧勝する → 総なめにする、席巻する
・Academy Awards 【米国】アカデミー賞(授賞式)
・dramatic comedy ドラマコメディ
・director 監督
・biggest winner 最多受賞作品
・take home 獲得する
・Oscar アカデミー賞
・including ~を含む
・Best Picture (Award) 作品賞
・Best Actress (Award) 主演女優賞
■対訳
「第97回アカデミー賞、『ANORA アノーラ』が席巻」
日曜日に開催された第97回アカデミー賞の授賞式で、ショーン・ベイカー監督のドラマコメディ『ANORA アノーラ』が、作品賞や25歳のマイキー・マディソンの主演女優賞を含む、最多の5冠を獲得した。
■訳出のポイント
sweep はもともと
ゴミなどを「掃いて払いのける」
という意味の動詞です。
ここから、
敵、邪魔なもの、よくないものを(強い力で)
「一掃する」「追い払う」「取り除く」→
選挙などで「圧勝する」
あるいは
賞レースなどを「総なめにする」「席巻する」
という意味合いでもよく使われる単語となっています。
Academy Awards
「アカデミー賞」は
毎年2月末から3月初めに米ロサンゼルスで授賞式が行われる映画賞。
The Oscars
という呼び名としても知られていますね。
どちらも
「アカデミー賞授賞式」
を指して用いられることも多々あるので、注意しましょう。
dramatic comedy
「ドラマコメディ」は、
映画、舞台、TV番組などで、シリアスなドラマや感動的なストーリーを持ちながら、コメディ(喜劇)的な要素もある内容を指します。
最近では
dramedy 「ドラメディ」
という造語も使われるようになっています。
また、類似の言い方で
comedy drama
「コメディドラマ」
という表現もありますが、
こちらはどちらかというと
「シリアスなドラマ的要素も含むコメディ」
というニュアンスになります。
the biggest winner は
「最も大きな勝利者」「最も成功した者」。
今日の文脈では、
第97回アカデミー賞における
「最大の勝利を収めた作品」→「最多受賞作品」
ということですね。
take home は
直訳すると
「家に持ち帰る」。
賞などを「持ち帰る」→「受賞する」
という意味で、エンタメ系のニュースでは頻出の表現です。
ここでは
taking home five Oscars で
「5つのアカデミー賞を受賞して」→
「アカデミー賞で5冠を獲得して」
となっています。
今回のアカデミー賞で最多受賞作品となった
『ANORA アノーラ』は、
いわゆる
indie movie 「インディーズ映画」で、
制作費は、ハリウッドの大手スタジオ作品に比べるとはるかに低予算の約600万ドル(約9億円)。
興行収入も約4000万ドル(約60億円)で『ウィキッド』の7億2800万ドル(約1096億円)などを大きく下回っています。
こういった作品がアカデミー賞で高い評価を受けたことはある意味、画期的なことと言えるでしょう。
■編集後記
アカデミー賞・・・残念ながら、今回は日本からの3作品はすべて受賞を逃しました。低予算といえば最近では「侍タイムスリッパー」(制作費2600万円)や「カメラを止めるな!」(制作費300万円以下)が記憶に新しいですが、かつて映画全盛期にはプログラムピクチャーといって低予算の映画が大量に作られた時期があります。萬屋錦之介、市川雷蔵、鶴田浩二、高倉健らが活躍していた時期ですね!
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(裏)山梨の郷土料理にツボ汁(たにしの味噌汁)なるものがあるそうだ。濃厚な出汁が出るそうです。。