Panama Establishes Ties With China
Panama has established diplomatic relations with China, cutting long-standing ties with Taiwan. The Panamanian government said it recognized there was “only one China” and considered Taiwan part of it.
■チェック
・establish (diplomatic) ties (=relations) 外交関係を樹立する
・cut diplomatic ties 外交関係を断つ、断交する
・long-standing 長年に渡る
・recognize ~を認める
・consider A B A を B とみなす
■対訳
「パナマ、中国と外交関係樹立」
パナマが中国と外交関係を樹立し、長年に渡る台湾との国交を断った。
パナマ政府は、『中国はひとつだけ』 だと認め、台湾はその一部だとみなす、と述べた。
■訳出のポイント
diplomatic ties あるいは
diplomatic relations は
「外交関係」。
「確立する」 「樹立する」 という動詞 establish を用いた
establish diplomatic ties (=relations) は
「外交関係を樹立する」
という言い方になります。
逆に、「切る」 「断つ」 という動詞 cut とともに
cut diplomatic ties (=relations) だと
「外交関係を断つ」 「断交する」
ということです。
また、これらの表現では diplomatic を省略して、
establish ties、
cut relations
のように使われることも少なくありません。
long-lasting は
「長く続く」 → 「長期の」 「長年に渡る」
という形容詞。
したがって、
本文第1文の後半、
cutting long-standing ties with Taiwan は
「長年続いていた台湾との外交関係を断つ」
ということです。
consider は 「~と考える」 「~とみなす」 「~と認める」 という動詞。
consider A B で
「A を B とみなす」
という言い方になります。
ここでは
considered Taiwan part of it で
「台湾をそれ(=ひとつだけの中国)の一部だとみなす」
というわけです。
今日は、これまで台湾と外交関係にあった中米のパナマが、中国と外交関係を樹立した、というニュース。
同国は、台湾とは即日断交するということです。
この背景には、世界第2位の経済大国との結びつきを強めたいというパナマの狙いが見えています。
一方、One China 「ひとつの中国」 という考え方を受け入れていない台湾の蔡英文政権に対して批判を続ける中国政府。
今回のパナマとの外交関係樹立の裏には、中国の外交的な圧力があることは明らかであり、台湾にとっては大きな痛手ともいえるでしょう。
パナマ断交を受けて、台湾と外交関係がある国は世界で20カ国に減少。
台湾メディアによると、史上最も少ない数だということです。
■編集後記
日本も台湾を国として認めていませんが「国交」はあるわけです。
ACERやASUSというパソコンも台湾製です。そして台湾の企業によって日本の企業が次々と買収されています。シャープが台湾の鴻海グループに売却されたのは氷山の一角で中堅企業も台湾による買収が行われています。
北海道にも台湾マネーは観光資源獲得を目的にはいってきてますよね。
一時は外貨準備高世界ナンバーワンだった時期もあり、やはり台湾は無視できないと思います。
(裏)昨夜飲みすぎ・・・今日はひかえめにします・・