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毎日1分!英字新聞 石田

テート・ブリテンに裸のクリスマスツリー

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Naked Christmas Tree at Tate Britain

Tate Britain has unveiled a completely bare Christmas tree for his year.
It is “decorated” by a conceptual artist Giorgio Sadotti, known for an art practice that “celebrates the power of the nothing.”

■チェック

・naked (=bare)  裸の
・Tate Britain  テート・ブリテン(英国の国立美術館)
・conceptual artist  コンセプチャル・アーティスト、概念芸術家
・art practice  芸術実践

■対訳

「テート・ブリテンに裸のクリスマスツリー」

テート・ブリテンで、今年は、全く飾りのないクリスマスツリーがお目見えした。
“無の力を称える” 芸術実践で知られるコンセプチャル・アーティストのジョルジオ・サドッティ氏による “飾り付け” だ。

■訳出のポイント

Tate Britain はロンドンにある英国の国立美術館。

1500年代から現代に至るイギリス美術を絵画を中心に時代順に展示しており、世界中から観光客・美術ファンが訪れる英国を代表するミュージアムのひとつです。

このテート・ブリテンでは1988年以来毎年アーティストにクリスマスツリーのデコレーション(飾り付け)を依頼する伝統があります。

過去には、輝く地球儀をちりばめたツリー、ブランデーの匂いがするツリー、回りに置いた自転車による発電でライトがつくツリーなど様々なツリーが登場しています。

なんと、依頼を受けたアーティストがチャリティーでツリーを寄付してしまったので、クリスマスツリーがない、という年もありました。

そして、今年は、complete bare 「完全に裸の」 → 「全く飾りのない」クリスマスツリーがお目見えしたというニュースです。

unveil は英字新聞では超頻出の動詞で 「ベール(覆い)をはずす」 →「明らかにする」 「発表する」。

新しい製品・商品・作品などを初めて見せる、つまり 「発表する」「披露する」 というニュアンスで使われることも多い語です。

そこで、Tate Britain has unveiled a completely bare Christmas tree for his year. は直訳すると 「テート・ブリテンが今年のために、全く飾りのないクリスマスツリーを披露した」 → 「テート・ブリテンで、今年は全く飾りのないクリスマスツリーがお目見えした」 となります。

第2文の主語 it は、もちろん a completely bare Christmas tree を指しています。

It is “decorated” by a conceptual artist Giorgio Sadotti なので「そのクリスマスツリーはコンセプチャルアーティストのジョルジオ・サドッティ氏によって “飾り付け” られた」 ということです。

decorate が強調されているのは、サドッティ氏は “飾り付け” の依頼を受けたのに、飾り付けをしないことで独自の”飾り付け” としたからです。

それもそのはず(?)、彼は “celebrates the power of the nothing”「無のパワーを称える」 芸術で知られるアーティスト。

しかも、面白いことに、マンチェスター生まれの彼は芸術家として成功する前、NYでプロの Christmas tree decorator をしていたというのです。

つまり、NYの高層ビルのロビーや会社用にクリスマスツリーを飾りつける仕事をしていたということです。

今回サドッティ氏は、もみの木がもつ 「威厳と時間を超えた優美さ」を自然のままで表現したそうです。

以下、彼の言葉です。

“A tree that managed to maintain its dignity and timeless grace.A tree that remained sublime. A tree that was familiar but strange, like all trees but no other. A tree that had potential to become another. A tree that talked. A tree as a tree as art.”

■編集後記

昨日の朝、宮部みゆきと北方謙三と五木寛之が出てたトーク番組面白かったです。
ポプラ社新人賞で水嶋ヒロが2000万円もらえるのは時間のプレゼントだって北方が言ってましたね。
まあ、彼は辞退しましたが。。
あと、小説家は他になにもできないやつがなる、とか。またポプラ新人賞の2000万円がどれだけ破格かというと、芥川賞、直木賞の賞金はそれぞれ100万円なのだ。。
(ま、名誉は断然上でお金では買えませんが)。。

昔は20万円くらいで授賞式の後の2次会の飲み代が出る程度だと五木が言ってました。
たしかに芥川賞、直木賞、お金で買えない名誉もあるしその後の仕事を考えればすごい価値があると思いますが、もう少し賞金を高くしても良いのになと思いました。
(裏)今日はかなり寒いです。
鍋を食べたいですね。。

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