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毎日1分!英字新聞 石田

福島原発、国際評価基準レベル7へ引き上げ

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Fukushima Raised to INES Level 7

Japan’s nuclear regulator, the Nuclear and Industrial Safety Agency (NISA), on Tuesday raised the severity level of its nuclear crisis to the maximum level 7, putting the Fukushima Daiichi power plant disaster on a par with the Chernobyl accident in 1986.

■チェック

・raise  引き上げる
・INES(= International Nuclear Event Scale)  国際原子力事象評価尺度
・nuclear regulator  原子力規制機関
・Nuclear and Industrial Safety Agency  原子力安全・保安院
・severity level  深刻度
・on a par with  ~と同等に、~に匹敵して

■対訳

「福島原発、国際評価基準レベル7へ引き上げ」

日本の原子力規制機関である原子力安全・保安院は火曜日に、同国の原子力危機の深刻度を最悪のレベル7に引き上げた。
福島第一原発災害を1986年のチェルノブイリ事故に匹敵すると評価した形だ。

■訳出のポイント

INES は International Nuclear Event Scale の略で、日本語では「国際原子力事象評価尺度」 といいます。

ただし、そのまま訳語を使うと冗長な日本語になることもあり、日本のメディアでも 「国際評価基準」 が慣例となっていることから、今日のタイトルでもこちらを用いています。

regulator は 「規制する」 「管理する」 という動詞 regulate に「~する人・もの」 という接尾辞 -or がついたもので、「管理人」 「規制機関」 の意。

そこで、nuclear regulator で 「原子力規制機関」 ということです。

severe は日本語の 「シビアな」 の語源になった形容詞で 「深刻な」 「重篤な」。

severity は、この severe の名詞形で 「深刻さ」 「重症度」 の意味になります。

したがって severity level で 「深刻さの水準」 → 「深刻度」 ということです。

par というと、ゴルフの 「基準打数」 である 「パー」 を連想する人が多いかもしれません。

もともとは、「同等」 「等価」 という意味の名詞です。

ゴルフでは、各ホールごとに決まっている基準打数と “同等” で上がることをpar というわけです。

ちなみに、それより打数が多くなると、1打で bogey、2打で double bogey、3打だと triple bogey となります。

ついでなので、少し脱線しますが。。。

par よりも打数が少ない打数で上がる場合は、1打少ないと birdie、2打で eagle、 3打だと double eagle (albatross) といいます。

birdie は bird 「鳥」、eagle は 「ワシ」 のこと。

少ない打数で上がることを、”空を飛ぶ鳥のような早さ” にたとえているのでしょう。

普通の鳥よりもさらに早い(2打少ない)と 「ワシ」 になり、それよりもさらに早い(3打少ない)場合は double eagle ですが albatross ともいいます。

albatross は 「アホウドリ」 なので日本語にすると何だかシマリませんが、西洋では昔から航海中にこの鳥が飛ぶと嵐の前兆とされています。

par よりも3打数少ないスコアを出すと、ゲームに “嵐を呼ぶ” ということなのかもしれません。

さて、ここで本文に戻りましょう。

par が 「同等」 という意味の名詞なので、on a par with ~ で「~と同等で」 「~に匹敵して」 という表現になります。

さらに、今日の場合は動詞 put が一緒に使われています。

put は 「置く」 という意味で最も知られていますが、ここから「位置づける」「分類する」 といったニュアンスでもしばしば使われます。

そこで、put A on a par with B で 「AをBと同等に位置づける」「AをBに匹敵すると分類する」 → 「AをBと同等だと評価する」という表現になります。

ここでは、

A=the Fukushima Daiichi power plant disaster「福島第一原発の災害」
B=the Chernobyl accident in 1986「1986年のチェルノブイリ事故」

なので
「福島第一原発災害を1986年のチェルノブイリ事故に匹敵すると評価する」
ということです。

今回の国際評価基準レベル7への引き上げは、事故からこの1ヶ月の間に大気中に放出された放射性物質の量(the amount of radiation released in the month since the accident ) に基づくものです。

ただし、内外の専門家らの間では、福島第一原発とチェルノブイリ事故を同等に扱うことへの疑問の声が大きく上がっているのも事実。

チェルノブイリでは原子炉爆発で短時間に大量の放射性物質が広域へ飛散し、死者も出ました。

また今回同レベルとされたチェルノブイリでは、放射性物質放出量は520万テラベクレル(テラ=1兆)とされていますが、福島原発からの放出量(現在までの推計)は37万~63万テラベクレルです。

ただ、現在も流出は減少しながらも続いており、保安院は終息後に正式な評価を決めるとしています。

■編集後記

今回の震災で被災された方、本当に気の毒ですが、テレビでは他のものはお金で買えるけど、大切な家族の写真は2度と手に入らない、という方が多かったです。
なので、いまはおそらくデジカメの方が多いと思いますが、撮影した写真はPICASAなど、オンラインのストレージにアップロードして保存しておきましょう。
今はかなり大容量で僕は80Gのオンラインストレージを契約しています。
今朝も900枚以上の携帯で撮影した写真をアップしました。
(裏)奄美大島 加計呂麻島へ弟が移住。
行き過ぎではないかという気もするが。。

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