First-seen Neutron Star Collision Creates Gravitational Waves
An international research team has detected gravitational waves generated by the collision of two neutron stars for the first time.
■チェック
・first-seen 初めて見られた → 初めて観測された
・neutron star collision 中性子星の衝突
・gravitational waves 重力波
・detect 検出する
・generated by ~によって生じる
■対訳
「初観測:中性子星の衝突で重力波」
2つの中性子星の衝突によって生じた重力波が、国際研究チームによって初めて検出された。
■訳出のポイント
first-seen は 「初めて見られた」 の意。
ここでは、天文現象が 「初めて観測された」 という意味で使われています。
neutron star は 「中性子星」。
巨大な fixted star 「恒星」 が寿命を迎え超新星爆発を起こした後に残ったのが 「中性子星」。
恒星の最後の姿は、その質量によって異なるそうです。
質量が小さい恒星は、超新星爆発を起こすことなく、
white dwarf 「白色矮星」 に。
逆に、質量が大きな恒星は、超新星爆発を起こして、
black hole 「ブラックホール」 に。
ですから、「中性子星」 とは、ブラックホールになるほどの質量を持っていない恒星の最後の姿と考えられます。
collision は 「衝突」 「激突」 なので、
neutron star collision で 「中性子の衝突」 ということです。
generate は
「~を生む」 「~を発生させる」 「~を作り出す」
などの意の動詞。
(be) generated by ~ で
「~によって生まれた」 → 「~によって生じた」
という言い方になっています。
そこで、
gravitational waves generated by the collision of two neutron stars
の部分は
「2つの中性子星の衝突によって生じた重力波」
ということです。
gravitational wave 「重力波」 は、
Albert Einstein 「アルベルト・アインシュタイン」 が一般相対性理論に基づいて、1916年にその存在を予言した現象。
2016年2月に米国で初めて直接検出が報告されています。
(この研究チームは今年のノーベル物理学賞を受賞)
今回は、
地球から1億3000万光年離れた銀河で、2つの中性子星が衝突する現象の中で、その重力波が生じるのが初めて観測された、
というニュースです。
衝突の結果、重力波に加え、
gamma-ray burst 「ガンマ線バースト」 と呼ばれる光、
そして、kilonov a「キロノバ」 という爆発現象によって、
金やプラチナ、鉛など重元素が生成され、宇宙に拡散することも観測されました。
研究チームは、今回成功した観測を、
“unprecedented” discovery that is ushering in a new era of astronomy
「天文学における新時代到来を告げる 『前代未聞の』 発見」としています。
■編集後記
そもそも中性子星とは何なのか調べてみると・・・wikipediaの説明は理解不能。
ヤフー知恵袋にこんな回答がありました。
「中性子星は、太陽よりもずっと重い『恒星』が年老いたときに『核融合』が止まり、自らの『重力崩壊』によって『超新星爆発』して、中心部分が残ったものです。この中心部分は、ものすごく高い『密度』で、角砂糖1個の大きさが富士山以上の重さになっているとされます。
中性子星がさらに押しつぶされると重力崩壊を止める物理理論がないため、無限に押しつぶされ続け『ブラックホール』になるといわれています。」
なるほど、これならなんとなく分かるような気がします(汗)
(裏)久々の晴天!!しかし週末は台風の影響で雨、風か・・日本海側に遊びに行こうか・・