Bitcoin Breaches $30,000 for First Time
Bitcoin, the world’s largest virtual cryptocurrency topped $30,000 for the first time on Saturday, just two weeks after crossing the $20,000 mark.
■チェック
・breach (=top) ~を突破する(=~を上回る)
・virtual cryptocurrency 仮想暗号通貨
・cross the $_ mark ~ドルの大台を超える
■対訳
「ビットコイン、初の3万ドル突破」
世界最大の仮想暗号通貨のビットコインが土曜日、初めて3万ドル(約310万円)を突破した。ビットコインはわずか2週間前に2万ドルの大台を超えたばかりだった。
■訳出のポイント
breach はもともと
法律、約束、協定などの 「違反」 「不履行」
を意味する名詞。
壁、堤防などの 「割れ目」、
攻撃によって城壁などに開けた 「突破口」
といった意味でも使われます。
ここから、
城壁などを 「破る」 「突破する」 →
目標や限界を 「超える」
という動詞としてもしばしば用いられる単語です。
今日のタイトルでは
breach $30,000 で
「3万ドルを突破する」 「3万ドルを超える」
となっています。
virtual は元来は
名目上はそうではないが 「実質上の」 「事実上の」 「実際上の」
という形容詞。
ここから、コンピュータ用語では
「仮の」 「仮想の」 「ネットワーク上の」
という意味で使われるようになったわけです。
こういった意味での
「バーチャル」
はすでに日本語に浸透していますね。
crypto- は
「隠れた」 「見えない」 「秘密の」
という連結形(結合辞)。
currency が 「通貨」 なので、
cryptocurrency で
「隠れた通貨」 → 「暗号通貨」
ということです。
日本語では
「仮想通貨」(= virtual currency)
あるいは
「暗号資産」(英語の直訳は crypto-asset)
という言い方が通例となっていますが、
英語では
cryptocurrency
あるいは
digital assets
という表現が一般的なので、注意しましょう。
今日の場合は
virtual cryptocurrency で
「仮想暗号通貨」
となっています。
mark の原意は
「印」 「跡」。
「記号」 「符号」 「目印」 「標識」
といった意味でおなじみの名詞ですが、
努力、希望などの 「目標」 「目的」
あるいは 「水準」 「標準」
などの意味でも使われます。
そして、
cross は
「~を横断する」 「~を渡る」 → 「~を超える」
という動詞なので、
cross the $_ mark で
「_ドル(という)目標を超える」 →
「節目の_ドルを超える」 「_ドルの大台を超える」
というわけです。
したがって、本文末尾の
just two weeks after crossing the $20,000 mark
の部分は
「2万ドルの大台を超えたわずか2週間後に」
ということですね。
対訳では、この部分を独立させて
「(ビットコインは)わずか2週間前に2万ドルの大台を超えたばかりだった」
としています。
2021年の初記事は、代表的な仮想通貨のビットコインが2日夜、初めて3万ドルを突破したニュースです。
ビットコインは昨年12月16日に2万ドルの大台を超えたばかりでしたが、その後も上昇の勢いは衰えず、世界的な金融緩和であふれるマネーが流れ込んでいる様相ですね。
米ペイパルなどのネット決済大手がビットコイン関連事業に参入したことも確実に追い風となっているでしょう。
今年も仮想通貨市場には注目が集まりそうです。
■編集後記
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。年明けもコロナ関連ニュース(しかも暗いものばかり)にあふれる中、初記事には少しでも明るい話題を選びたく、ビットコインを取り上げました。前回のビットコインバブルで高値掴みをして塩漬けしていた人は全員利益を出したことになります。これからビットコインはどうなるのか?ほかの仮想通貨の動きなどを知りたい方は「クジラチャンネル」というチャンネルを登録しておくことをおすすめします。ビットコインの高騰を半年前から予測していました。
(裏)箱根駅伝、駒大強かったです!青学も最後実力を見せましたね。