US,UK, and France Struck Syria
The United States, Britain, and France carried out strikes against Syria’s Assad regime Friday night in reaction to a suspected chemical attack in Douma a week ago.
■チェック
・strike 【動詞】~を攻撃する【名詞】攻撃
・carry out ~を決行する
・regime 政権
・in reaction to ~に反応して、~を受けて
・suspected chemical attack 化学兵器を用いたと思われる攻撃
■対訳
「米英仏がシリア攻撃」
米国、英国、およびフランスは金曜夜、1週間前の化学兵器を用いたと思われるドゥーマ攻撃を受けて、シリアのアサド政権に対して攻撃を決行した。
■訳出のポイント
「米国」 を意味する言い方として一般的な US は
United States の略。
正式な国名は、
United States of America 「アメリカ合衆国」
ですね。
一方、UK は United Kingdom 「イギリス」 を指します。
こちらの正式名称は
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
「グレート・グリテンおよび北アイルランド連合王国」。
UK および Britain が
日本語の 「英国」 「イギリス」 に当たる通称となっています。
carry out ~ は
計画、約束、義務、命令などを(指定・要請通りに)
「遂行する」 「実行する」 「実施する」
という句動詞。
今日の場合は
carried out strikes against Syria’s Assad regime で
「シリアのアサド政権に対する攻撃を決行した」
ということです。
in reaction to ~ は直訳すると
「~に反応して」。
つまり、「~に対する反応として」 「~を受けて」
という言い方になっています。
したがって、本文後半の in reaction to 以下は
「1週間前のドゥーマにおける疑わしい化学兵器攻撃に対する反応として」 →
「1週間前の化学兵器を用いたと思われるドゥーマ攻撃を受けて」
というわけです。
米英仏の3カ国が、シリアのアサド政権が反体制派との戦闘で化学兵器を使ったと断定し、シリア国内にある研究施設や化学兵器貯蔵施設を含む3カ所を標的にした軍事攻撃を決行しました。
化学兵器の使用を red line 「レッドライン(越えてはならない一線)」、
つまり、平和的解決から軍事的解決へ移るその一線と位置付けたわけです。
アサド政権の後ろ盾とされるロシアのプーチン大統領は、今回の攻撃を
「テロとの戦いの最前線にいる受験国家に対する侵略行為であり、国際法違反」
として非難。
一方米国は、シリア内戦に介入する意思はなく、今回の攻撃はあくまでもアサド政権による化学兵器使用を受けた措置だと説明しています。
■編集後記
英国における元スパイ殺害未遂事件を巡ってロシアと英国が対立を深め、今回はシリアの化学兵器使用を巡ってまたロシアと英米仏が対立を深め、朝鮮半島が落ち着いたと思ったらどうもヨーロッパがきな臭くなってきました。今後どのような動きがあるのか目が離せません。
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