UK to Ban Huawei from Its 5G Networks
The British government announced Tuesday that it would exclude China’s Huawei from its 5G networks, reversing its January decision.
■チェック
・ban A from B A を B から締め出す
・exclude ~を排除する
・reverse one’s decision 決定を覆す
■対訳
「英国、5G ネットワークから ファーウェイ排除へ」
英国政府は火曜日、国内の5Gネットワークから中国のファーウェイを排除すると発表した。1月の決定を覆した形だ。
■訳出のポイント
動詞 ban は
「禁止する」
という意味で、英字新聞でも頻出ですね。
今日のタイトルでは
ban A from B で
「A を B から締め出す」 → 「A を B から排除する」
という言い方になっています。
また、本文では
exclude という動詞は
include 「~を含む」 の反対語で、
「~を含めない」 「~を中に入れない」 →
「~を除外する」 「~を追放する」 「~を排除する」
ということです。
そこで、
タイトルの
ban Huawei from its 5G networks は
「ファーウェイを5Gネットワークから排除する」。
本文の
exclude China’s Huawei from its 5G networks も
「中国のファーウェイを5Gネットワークから排除する」
となるわけです。
reverse は
上下、左右、裏表、順序などを 「入れかえる」 「逆にする」 「反対にする」
という動詞。
ここから、
態度を 「翻(ひるがえ)す」 「覆(くつがえ)す」
というニュアンスでも、しばしば使われる単語となっています。
今日の場合は
reverse one’s decision で
「決定を覆す」 「決心を翻す」
という表現になっています。
したがって
本文末尾の reversing 以下は
「その(=英政府の)1月の決定を覆して」
ということですね。
英政府は今年1月、トランプ米政権からのファーウェイ製品完全排除の働きかけには応じず、限定的な製品利用を認めることを発表していました。
今回の発表は、
「英国立サイバーセキュリティーセンターの最新アドバイスを受けて」
その決定を覆した、というものです。
米政府が5月にとったファーウェイに対する事実上の禁輸措置強化に追随して方向転換を測ったと同時に、タイミング的には香港を巡る中国への対立姿勢をあらためて示したと思われます。
具体的には、2020年12月31日以降は、ファーウェイからの新たな5G製品購入を全面禁止。
すでに購入済みのものについては、2029年末までに5Gネットワークからの完全排除を決定しています。
この決定により、英国内の5G展開には2~3年遅延と、最大20億ポンド(約2695億円)の追加コストが見込まれますが、
政府は
“This has not been an easy decision, but it is the right one for the UK telecoms networks, for our national security and our economy, both now and indeed in the long run”
「たやすくできる決定ではなかったが、英国の通信網にとっても、我々の国家安全保障および経済にとっても、現時点でも長期的に見ても正しいものである」
としています。
■編集後記
テクノロジーの進化を取るか国家の安全保障を取るのか・・・医療、技術、様々な分野で各国の覇権争いがありますが、やはり通信というのは経済、文化のインフラであるがゆえに度の国も譲れないのでしょうか。。
(裏)今日は誕生日です・・今年はめちゃくちゃ充実した1年にしたいです!