Samsung Electronics Chairman Lee Kun-hee Dies at 78
Lee Kun-hee, the chairman of Samsung Electronics, has died at the age of 78. He was known for transforming a copycat South Korean appliance maker into one of the world’s biggest tech firms.
■チェック
・Samsung Electronics サムスン電子
・chairman 会長
・Lee Kun-hee 【韓国】李健煕(イゴンヒ)
・at the age of _ _歳で
・be known for ~で知られる
・transform A to B A を B に変える
・copycat appliance maker 模倣家電メーカー
・tech firm テクノロジー企業
■対訳
「サムスン電子の李健煕会長が死去、78歳」
サムスン電子の李健煕(イゴンヒ)会長が死去した。78歳だった。李健煕氏は、韓国の模倣家電メーカーだった同社を世界最大手のテクノロジー企業のひとつへと変貌させたことで知られる。
■訳出のポイント
「いす」 という意味でおなじみの名詞 chair は
「議長のいす」 → 「議長席」
の意味でも使われます。
そこで、
chairman はもともと
「議長席の人」 → 「議長」 「司会者」。
ここから、
会社などの 「会長」 「社長」、
委員会の 「委員長」
といった意味で広く使われる語となっています。
今日の場合は
Samsung Electronics chairman
および
the chairman of Samsung Electronics で
「サムスン電子の会長」
ということですね。
copycat は
態度や作品などを 「まねる人」。
形容詞的に
「まねをした」 「模倣の」
という意味でも使われます。
例えば
a copycat crime
「模倣犯罪」
という具合です。
ここでは、
a copycat appliance maker
「模倣家電製品のメーカー」 → 「模倣家電メーカー」、
a copycat South Korean appliance maker で
「韓国の模倣家電メーカー」
というわけです。
transform は
「~を変形(変容)させる」
という動詞。
transform A to B で
「A を B に変える」
という言い方になります。
今日の本文では
A = a copycat South Korean appliance maker
「韓国の模倣家電メーカー」 = サムスン電子
B = one of the world’s biggest tech firms
「世界最大手のテクノロジー企業のひとつ」
なので、
「韓国の模倣家電メーカー(であった)サムスン電子を世界最大手のテクノロジー企業のひとつへと変貌させた」
となっています。
韓国最大の財閥サムスングループ創業家の2代目でグループ前会長の李健煕(イゴンヒ)サムスン電子会長が25日、ソウル市内の病院で死去しました。
李健煕氏の最大功績は、「テレビもまともに作れないあり様なのに」 と反対する父(創業者)や経営陣の反対を押し切って半導体事業への参入を決めたことと言われます。
オイルショック直後の1974年、経営難に直面していた 「韓国半導体」 を私費を投じて買収したのだそうです。
そして、同社のその後の躍進は誰もの知るところですね。
サムスングループ会長就任後の約25年間で、グループ全体の売上高を約30倍、株式時価総額を約300倍に急成長させました。
■編集後記
李健煕氏は早稲田大学商学部卒業後、米ジョージ・ワシントン大で MBA を取得しました。日本とアメリカで学び、両国ビジネス手法のいいとこ取りに大成功した例でしょう。松下幸之助氏をこよなく尊敬し、日本企業の品質改善や経営手法にも精通していたそうですが、日本のライバル社としては、まさにしてやられた感があることでしょう。
(裏)今日も快晴!秋晴れの良い天気!仕事にも集中できますねー