China’s Economy Grew 2.3% in 2020
China posted a 2.3 percent growth in GDP in 2020. Experts say it probably is the only major economy that could achieve positive growth during the coronavirus pandemic-hit year.
■チェック
・grow _% _%成長する
・post a _% growth _%の成長を示す
・GDP 国民総生産
・expert 専門家
・probably おそらく
・coronavirus pandemic-hit year 新型コロナウイルス大流行に
見舞われた年
■対訳
「中国経済、2020年2.3%成長」
中国の2020年の国内総生産は、2.3%の成長を示した。専門家らによると、新型コロナウイルスの大流行に見舞われた昨年、主要経済国の中で唯一プラス成長を達成できたのが中国である。
■訳出のポイント
grow は
「成長する」 「大きくなる」
という動詞。
そして、growth は
後ろに抽象名詞語尾の -th がついた名詞で
「成長」 「発展」 「増大」 「増加」
という意味になっています。
動詞 post はもともと
掲示・広告などを 「(柱・壁など)に貼る」の意。
ここから、
「~を公示する」 「~を公表する」
数値などを 「あげる」 「記録する」
と言った意味でも使われます。
ここでは
post a _% growth で
「_%の成長を示す」
という言い方になっています。
GDP は
gross domestic product の略。
「国内総生産」 ですね。
そこで、本文第1文は
「中国は、2020年に国内総生産において2.3%の成長を示した」 →
「中国の2020年の国内総生産は、2.3%の成長を示した」
というわけです。
economy は
「経済」 ですが、
「経済圏」 「経済組織」
という意味合いでも用いられます。
今日の場合は
major economy という表現で
China’s economy 「中国経済」
のことを言い換えているので、
「主要経済国」
と訳すのが適切でしょう。
文末の
the coronavirus pandemic-hit year
「新型コロナウイルス大流行に見舞われた年」 は
第1文の 2020 を言い換えた(=説明した)形ですね。
そこで、第2文全体を訳すと
「専門家らは、それ(=中国)はおそらく、新型コロナウイルス大流行に見舞われた年間(=2020年)にプラス成長を達成できた唯一の主要経済国である、と言う」 →
「専門家らによると、新型コロナウイルスの大流行に見舞われた昨年、主要経済国の中で唯一プラス成長を達成できたのが中国である」
ということです。
中国国家統計局が18日に発表した2020年の国内総生産(GDP)は、物価の変動を除く実質で前年比で2.3%増。
新型コロナウイルスを早期に抑えこみ、投資など企業部門が回復をけん引した形でした。
欧米をはじめ主要経済国が大規模ロックダウンなどで軒並み大幅マイナス成長となる中で、唯一プラス成長維持。
特に10-12月期は前年同期比6.5%増と成長が顕著となっています。
■編集後記
新型コロナの発生源である中国が、主要経済国の中で一番成長しているというのはちょっと理解に苦しみますね。また世界経済が鈍化しているにも関わらず、日経平均もニューヨークダウも過去最高を記録するなどなんとなく実体経済と数字が乖離(かいり)しつつあるような気もします。
(裏)うーん、北風が入ると肌を突き刺すような寒さを感じますね・・・