Yukihiro Takahashi of Yellow Magic Orchestra Dies at 70
Yukihiro Takahashi, the drummer and vocalist for electronic music pioneers Yellow Magic Orchestra, died of aspiration pneumonia. He was 70.
■チェック
・electronic music エレクトロニック・ミュージック、電子音楽
・pioneer(s) 先駆者、草分け
・die of ~で死亡する
・aspiration pneumonia 誤嚥(ごえん)性肺炎
■対訳
「YMO の高橋幸宏さんが死去、70歳」
エレクトロニック・ミュージックの草分け的存在であるイエロー・マジック・オーケストラのドラマーでボーカリストの高橋幸宏さんが、誤嚥性肺炎で亡くなった。70歳だった。
■訳出のポイント
electronic は
「電子の」 「電子工学の」
という形容詞。
楽器について
「電子(電気)の働きで音の出る」 「電子音源の」
という意味でもよく使われる語となっています。
electronic music は、
日本語でもそのまま
「エレクトロニッック・ミュージック」 と言いますが、
意味的には
「電子音楽」
ということですね。
pioneer の語源は
「道を切り開く先発歩兵」
という意味の古仏語 peon。
ここから
「開拓者」 「先駆者」 「草分け」
を意味する名詞となっています。
「パイオニア」
という外来語としても、もすでに日本語に浸透していますね。
今日の場合は
electronic music pioneers と
直後の Yellow Magic Orchestra のことを
指す形で使われています。
つまり
「エレクトロニック・ミュージックの草分け(先駆者)であるイエロー・マジック・オーケストラ」。
pioneers と複数形になっているのは、
Yellow Magic Orchestra が
“(メンバーが複数いる)先駆者たちの集団”
であるからですね。
対訳では
「エレクトロニック・ミュージックの草分け的存在であるイエロー・マジック・オーケストラ」
としています。
pneumonia の語源は
「肺」 を意味するギリシア語 pneumon。
その後ろに、
病名・病的症状を表す名詞を作る接尾辞 -ia
が付いて
「肺の病気」 → 「肺炎」
という名詞になっています。
頭の p は無音で
[nuːmóuniə] (ヌーモウニア)
という発音になる点にも気をつけましょう。
また、aspiration は
「切望」 「豊富」 「向上心」
あるいは
「呼吸」 「呼気」
を意味する名詞ですが、
医学用語だと
嘔吐物や液体などの異物を肺に吸い込む
「吸引」 「誤嚥(ごえん)」
の意味になります。
aspiration pneumonia で
「誤嚥(ごえん)性肺炎」
ということですね。
日本が誇る伝説的テクノバンド YMO のドラマーとして活躍したミュージシャン高橋幸宏さんの訃報でした。
2020年夏に脳腫瘍の摘出手術を受け、その後治療・療養を続けていましたが、1月11日に誤嚥性肺炎により亡くなったということです。
1978年に細野晴臣さん、坂本龍一さんと共に YMO を結成。
高橋さんが作曲した 「ライディーン」 などがヒットし、国内外で社会現象的なテクノポップ・ブームを引き起こしました。
心からご冥福をお祈りいたします。
■編集後記
実は私は中学から高校までYMOのコピーバンドをやってました。YMOの散解ライブ、幸宏のソロライブにも行きました。今でもスマホのプレイリストには幸宏の曲が何曲も入ってます。昔のライブを聞くと、細野さんや教授は時々ミスをしますが幸宏は演奏ミスが記憶にないくらい正確でした・・合掌。
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(裏)NETFLIXで今年になってIWGPやってますね!23年ぶりに見ますが本当斬新すぎます。