Head of Japanese Entertainment Behemoth Apologizes over Sexual Abuse Claims
The president of Johnny & Associates, one of Japan’s most powerful talent agencies, issued a formal apology on Sunday over sexual abuse claims against its late founder, Johnny Kitagawa.
■チェック
・head (集団の)長 → 社長
・entertainment behemoth エンターテイメント業界の巨大企業
・apologize 謝罪する
・sexual abuse claims 性的虐待の訴え → 性加害問題
・Johnny & Associates 【日本】ジャニーズ事務所
・talent agency 芸能事務所
・issue a formal apology 正式に謝罪する
・late 故人の、故~
・founder 創業者
■対訳
「日本のエンタメ大手社長が謝罪、性加害の訴えに対して」
日本で最も影響力を持つ芸能事務所のひとつであるジャニーズ事務所の社長が、日曜日、同社創業者で故人のジャニー喜多川氏に対する性加害の訴えをめぐり、正式に謝罪を行った。
■訳出のポイント
head は
「頭」(首から上の部分)
を意味する基本名詞としておなじみですね。
ここから、
集団などの「長(おさ)」「頭(かしら)」
「指導的地位(にいる人)」
という意味でもよく使われる単語です。
今日のタイトルでは、
芸能事務所の
Johnny’s & Associates 「ジャニーズ事務所」のトップ、
すなわち「社長」= president
の意味になっているわけですね。
behemoth はもともと
旧約聖書の中で言及されている巨獣の
「ビヒモス」「ベヘモット」。
ゾウ、あるいはカバを指すとも言われますが、正確なことはわかっていません。
ここから、
「巨大で力があり危険なもの」
を意味する英単語になっています。
英字新聞では、
「巨大で影響力を持つ企業」「巨大企業」
の意味でしばしば登場するので注意しましょう。
タイトル中では
Japanese entertainment behemoth で
「日本のエンターテイメント(業界)の巨大企業」→
「日本のエンタメ大手(企業)」
ということですね。
本文では、
one of Japan’s most powerful talent agencies
「日本で最も影響力を持つ芸能事務所のひとつ」
と言い換えられています。
sexual abuse は
「性的虐待」
と訳されるのが通例ですね。
ただし、ジャニー喜多川氏の問題をめぐる国内報道では
“性加害”
という言葉が全面的に使われているので、これを踏まえて今日の対訳では、あえて
「性加害」
を採用しています。
参考までに・・・
この話題をめぐる英語の報道では
sexual abuse 「性的虐待」
sexual assault 「性的暴行」
あるいは
sexual exploitation 「性的搾取」
という、より直接的な表現が使われています。
late は
「遅れた」「遅刻した」
「遅い」「終わり頃の」
あるいは
「最近の」「先ごろの」
という形容詞。
ここから、
通例 the を伴って
the late ~ の形で、
「最近引退した~」「先の~」
あるいは
「最近死んだ~」「故~」
という意味でもよく登場する単語です。
しっかり再確認しておいてください。
今日の場合は、本文末尾の
its late founder, Johnny Kitagawa
の部分で、
「その(=ジャニーズ事務所の)最近亡くなった創業者であるジャニー喜多川氏」→
「同社創業者で故人のジャニー喜多川氏」
となっていますね。
男性アイドル専門の芸能プロダクションであるジャニーズ事務所。
その故ジャニー喜多川前社長から性加害を受けたとする元ジャニーズJr.の男性の告発などを巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、公式サイトに謝罪する動画と文書を発表しました。
BBC(英国放送協会)が
The Secret Scandal of J-Pop
「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」
と題したドキュメンタリーで、被害にあったとする複数の人々の訴えを詳しく伝えたのが、今年3月。
4月には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏などが日本外国特派員協会での記者会見で被害を証言しました。
これらを受けて、ジャニーズ事務所が初めて本格的な対応を見せたというニュースでした。
■編集後記
これまでも疑惑という形でささやかれてきたジャニー喜多川氏の性加害問題・・・その一部については民事裁判で認定もされているのに、氏は晩年いや死去後までも影響力を保持しているようです。それが、 BBC のドキュメンタリーによって国際的な注目を浴び、日本外国特派員協会での被害者の記者会見でさらに大きくなりました。このような外的圧力(?)がなければ解毒作用を発揮できなかった日本のエンタメ界。。。残念すぎますね。
(裏)気温は急上昇しましたが早朝はけっこう寒かったです。湿度も少なく過ごしやすい1日でした。