AI Cannot Be an ‘Inventor’ of a Patent, UK Supreme Court Rules
An artificial intelligence can’t be registered as the inventor of a patent, Britain’s Supreme Court ruled Wednesday.
■チェック
・inventor 発明者
・patent 特許
・Supreme Court 最高裁判所
・rule 【動詞】判決する
・be registered as ~として登録される
■対訳
「AI は特許の『発明者』になれず、英最高裁が判決」
英国最高裁判所は水曜日、人工知能を特許の発明者として登録することはできない、との判決を下した。
■訳出のポイント
invent は
「~を発明する」「~を考案する」
という動詞。
その後ろに
「~する人」
という名詞を作る接尾辞 -or が付いた
inventor は
「発明する人」→「発明者」
ですね。
patent が
「特許」「特許権」なので、
an inventor of a patent で
「特許の発明者」
というわけです。
supreme は
地位、権威、権力などが「最高の」「最高位の」「至上の」
という形容詞。
(the) Supreme Court で
国や連邦、(米国では州の)「最高裁判所」
を意味します。
特定の国などの最高裁判所を具体的に示すのでない場合は
a supreme court
のように記します。
今日の記事では
UK Supreme Court(タイトル)
Britain’s Supreme Court (本文)
ともに、
「英国の最高裁判所」「英最高裁」
ということですね。
register はもともと
名前、出来事などの「記録」「登録」「記録簿」
を意味する名詞。
ここから、
「~を登録する」「~を記録する」「~を登記する」
という動詞としても頻出の単語となっています。
今日の場合は
受動態の
be registered as ~
「~として登録される」
という形で使われています。
すなわち、
本文前半、
An artificial intelligence can’t be registered as the inventor of a patent
の部分は
「人口知能は特許の発明者として登録されることはできない」→
「人工知能を特許の発明者として登録することはできない」
というわけですね。
英最高裁は20日、人工知能システムが考案した発明品の特許登録を認めない、という判決を下しました。
発明者は人間か企業でなければならないとする、同国の知的財産庁 (IPO= Intellectual Property Office)の見解を支持し、AI システムの開発者である原告の米科学者の訴えを退けた形です。
原告は米国、および EU でも同様の裁判を起こし、いずれも敗訴しています。
■編集後記
AI をめぐる訴訟、裁判などは今後増えることが予想されます。AI そのものによる作品や発明、AI をツールとして用いた作品や発明・・・これらをどのように線引きするのか・・・AIが書いた小説が芥川賞や直木賞を受賞することはできるのか?AIに書かせてそれを隠蔽して人の名前で出版したら?既存の概念や制度の中ではすっぱりと categorize するのが難しいですね。
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(裏)久々に出社。さすがに年末となると首都高も混んできてますね・・・・