Dorothy’s Ruby Slippers from ‘The Wizard of Oz’ Sell for $28M
The ruby slippers worn by Judy Garland, who played Dorothy in the 1939 movie “The Wizard of Oz,” went under the hammer and sold for a record $28 million.
■チェック
・ruby slippers ルビーの靴
・The Wizard of Oz 映画『オズの魔法使い』
・sell for $_ _ドルで落札される
・worn by ~が着用した
・play ~を演じる
・go under the hammer 競売にかけられる
■対訳
「『オズの魔法使い』ドロシーのルビーの靴が2800万ドルで落札」
1939年公開の映画『オズの魔法使い』でドロシー役を演じたジュディ・ガーランドさんが履いていたルビーの靴が競売にかけられ、過去最高の2800万ドル(約42億円)で落札された。
■訳出のポイント
日本語の「スリッパ」は
かかとのない「室内ばき」
を指しますが、
その語源である slipper は
かかとのついた「室内用の靴」
舞踏用など「上靴」
の意味になります。
シンデレラの「ガラスの靴」なども
glass slippers
と言うので、注意しましょう。
また、
slipper だと片足分で、
両足分を表す場合には
slippers と
複数形が使われます。
今日の場合は
ruby slippers で
「ルビーの靴」
ということですね。
本文頭の
The ruby slippers worn by Judy Garland
の部分は
「ジュディ・ガーランドさんによって履かれたルビーの靴」→
「ジュディ・ガーランドさんが履いていたルビーの靴」
の意。
そして、続く
who played Dorothy in the 1939 movie “The Wizard of Oz,”
の部分は
「1939年の映画『オズの魔法使い』でドロシーを演じた(ジュディ・ガーランドさん)」
となっています。
go under the hammer の
hammer は
「ハンマー」「槌(つち)」ですね。
直訳すると
「ハンマーの下に行く」。
競売においては、
auctioneer 「競売人」が
小さな木槌を使って、競売品の落札が確定する時にこのハンマーで台を叩くことから、
go under the hammer で
「競売にかけられる」「オークションに出される」
という意味で使われる表現となっています。
1939年に公開された不朽の名作『オズの魔法使い』。
主人公ドロシー役を演じた、当時子役俳優のジュディ・ガーランドさんが履いていた赤いルビーの靴。
同作の重要な小道具としてルビーの靴は数足用意され、現存が確認されているのは4足だそうです。
今回落札されたのはそのうちの1足で、ミネソタ州グランドラピッズのジュディ・ガーランド博物館で展示中、2005年に盗難に遭い、2018年に FBI によって発見されるまで、長年行方不明になっていました。
今年2月にようやく持ち主の元にかえった靴が、12月7日にオンライン競売にかけられたところ、予想の10倍以上となる2800万ドル(約42億円)で落札されたというニュースでした。
匿名の落札者は、競売手数料を含めると、合計で3250万ドル(約48億7000万円)を支払うことになるそうです。
■編集後記
ジュディ・ガーランドは LGBTQ に人たちとって、特別な存在とされていましたが、2019年公開の彼女の伝記映画 Judy を観て、その意味がよくわかりました。この映画では、外見の劣化とか整形とかで一時騒がれていたレネー・ゼルウィガーの演技が秀逸でしたし、『オズ』の成功の裏にあったハリウッドの闇、それに飲み込まれてしまった才能溢れる少女 Judy が浮き彫りにされた、とても印象に残っている作品です。
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(裏)中山美穂に続いて小倉智昭、著名人がどんどん亡くなられます。お悔やみを申し上げます。