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毎日1分!英字新聞 石田

米英、AIアクションサミットの共同声明に署名せず

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US and UK Decline to Sign AI Action Summit Communique
The United States and Britain have not signed a joint communique at the Artificial Intelligence Action Summit in Paris, which was agreed upon by some 70 governmental and organizational leaders.

■チェック

・decline 断る、辞退する
・sign a (joint) communique 共同声明に署名する
・agree upon ~に合意した
・some 約~、およそ~
・governmental (organizational) leader 政府(組織)の指導者

■対訳

「米英、AIアクションサミットの共同声明に署名せず」
パリで開催された人工知能アクションサミットで、約70の政府および組織の指導者が共同声明に合意したが、米国と英国は署名しなかった。
■訳出のポイント
decline は
申し出、招待などを(丁重に)「断る」「拒否する」「辞退する」
という意味の動詞。
似たような意味でよく使われる
もうひとつの動詞
refuse には、
“キッパリと断る” “強い意志で拒絶する”
というニュアンスがあるのに対して、
decline は、
より穏やかな拒否で、丁寧で外交的な響きを持っています。
今日のタイトルでは、
decline to sign AI Action Summit communique で
「AI アクションサミットの共同声明に署名するのを断る」。
対訳では、decline のニュアンスに加え、英語に比して婉曲表現が好まれる日本語特性を考慮して、
「AI アクションサミットの共同声明に署名せず」
としています。
communique はフランス語由来の単語で
「公式な発表」「公式声明」の意。
英語でもフランス語のアクセント記号(é)がしばしば末尾に記されますが、省略されることも多々あります。
日本語では、
「コミュニケ」とも言いますが、
報道などでは「共同声明」とするのが一般的ですね。
a joint communique
でも同じ意味になります。
形容詞 some の後ろに数詞がつくと
「約~」「およそ~」
の意味になります。
おなじみの about と同じ意味、使い方ですが、よりフォーマルな響きとなり、政治ニュースなどでよく用いられる表現となっています。
本文末尾の which  以下の部分では、
関係代名詞 which の先行詞は
a joint communique です。
少し離れているので、注意してください。
「約70の政府および組織の指導者によって合意された(共同声明)」→
「約70の政府および組織の指導者が合意した(共同声明)」
ということですね。
AI = 人工知能をめぐって、パリで開催された
AI Action Summit。
このサミットには、100以上の国から政府や企業の代表などおよそ1500人が出席。
その中には、インドのモディ首相、米国のバンス副大統領、中国の張国清副首相らも含まれていました。
そして、サミット閉幕にともない、
「安全で開かれた透明性の高い AI を目指す」
などをうたった共同声明を発表。
この共同声明には、EU、日本、中国といった合わせて約70の国と組織が署名したものの、アメリカや英国など署名を見送る国もあり、AIの開発や規制のあり方をめぐる立場の違いなどが浮き彫りになりました。

■編集後記

共同声明への署名を見送った理由として、英国は 「AIがもたらす安全保障などの難しい問題に、声明では十分に対処していないと感じる」と慎重な立ち位置を強調。一方、アメリカは理由の詳細は明かさないものの、バンス副大統領の演説では、どちらも名指しは避けながらも、EUを念頭にしたAIの過度な規制を批判し、また、権威主義的な政権による補助を受けた安価な技術が市場に出回っているとして、中国との協調を拒否しているのは明らかですね。
全世界でAI の役割、影響がますます大きくなり、そのスピードがさらに加速していく中で、規制と開発、どちらも妥協せずに行うための国際的な枠組み・ルールの構築は急務のように思われますが、自国の利権優先のみにとらわれていては難しいですね。。。
(裏)朝、娘のパスポートの受取に車で有楽町へ。往復ドアツードアで40分と早かった。

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