毎日1分!英字新聞YouTubeチャンネルがスタートしました。今日の配信記事をその日にネイティブ音声で公開します。

音声の読み上げスピードはNormal, 120%, 150%と3段階。(150%は早口の世界)

これを繰り返し聞けば、1年後にはリスニング力が大幅に向上していることでしょう。今すぐ登録して毎日、リスニングの学習にご活用ください。では!

https://www.youtube.com/channel/UCnAS9WqXFfsUjahainO4Smg

毎日1分!英字新聞 石田

南海トラフ “巨大地震” で死者29万8000人、日本政府が新想定

Pocket

Nankai Trough ‘Megaquake’ Could Kill 298,000 People in Japan, New Gov’t Projections Say

A potential megaquake and tsunami along Japan’s Nankai Trough could cause up to 298,000 deaths and economic losses totaling 292 trillion yen (about $2 trillion), according to new government projections released on Monday.

■チェック

・Nankai Trough 南海トラフ
・megaquake 巨大地震
・gov’t (=government) 政府
・projection 推定、見積り
・potential 可能性がある
・cause _ deaths _人の死者を出す
・up to 最大~
・economic losses 経済損失
・totaling _ yen 総額_円
・release 発表する、公表する

■対訳

「南海トラフ “巨大地震” で死者29万8000人、日本政府が新想定」

政府が月曜日に公表した新たな想定によると、日本の南海トラフ沿いで巨大地震と津波が発生した場合、最大29万8千人が死亡し、経済損失は292兆円(約2兆ドル)にのぼる恐れがあるという。

■訳出のポイント

trough は

地質用語で日本語にすると「舟状海盆」。

海底にある急な斜面を持つ細長いくぼみで、くぼみのところに平らな面(比較的広い溝)がある地形ということです。

Nankai Trough 「南海トラフ」

のように、

日本語でもそのまま「トラフ」

と言うのが一般的になっていますね。

海底にあるくぼみ(溝)を指すのには

trench 「海溝」

という用語もあります。

こちらは、

「海底にある深さ6000メートルを超える溝」

を指し、

trough 「トラフ」は、

「海底にある水深6000メートル以下の浅く広い溝」

だということです。

projection は

将来についての「推定」「見積り」「予測」「想定」

を意味する名詞。

今日の記事では

government projections で

南海トラフ地震についての「政府による予測」→

「政府による被害想定」

を指しています。

potential は

「(起こる)可能性がある」「起こりえる」

という形容詞。

本文の主語にあたる

a potential megaquake and tsunami … では、

「発生する可能性のある巨大地震および津波が…」→

「巨大地震および津波が発生した場合は…」

と訳すと、わかりやすく自然な日本語になります。

cause はもともと

「原因」「もと」

を意味する名詞。

ここから

「~の原因となる」→ 「結果として~を引き起こす」

という動詞としても頻出ですね。

cause _ deaths で

天災などが「_人の死亡を引き起こす」→

天災などで「_人の死者を出す」

という言い方になっています。

今日の場合は

【可能性・推量】を表す助動詞 could

が加わり、

could cause up to 298,000 deaths で

「最大29万8000人の死者を出す可能性がある」→

「最大29万8千人が死亡するおそれがある」

というわけです。

続く

economic losses totaling 292 trillion yen

の部分は、

up to 298,000 deaths

と並列で、

ともに could cause にかかっているので、

「最大29万8000人の死者と総額292兆円の経済損失を出す可能性がある」→

「最大29万8千人が死亡し、経済損失は292兆円にのぼる恐れがある」

となっています。

3月31日に、南海トラフ巨大地震に関する国の新たな被害想定が公表されました。

東日本大震災と同じマグニチュード9クラスの地震が発生した場合、死者は29万8000人と、前回の想定(2013年)からわずかに減少したものの、「10年間で死者数をおおむね8割減らす」などとする減災目標にははるかにおよばない状況が明らかになりました。

また経済損失については、物価高を背景に前回推定の237兆2000億円から292兆円2000億円に増加しています。

■編集後記

10年余り前の前回想定と比べて、今回の想定では死者は8%ほど、建物被害は2%ほどの減少となっています。 政府が2014年に掲げた「10年間で死者数をおおむね8割減らし、全壊・焼失棟数をおおむね5割減らす」とした「減災目標」にははるかに及ばない状況。いつかはわかりませんが、起きることは確実と思われる南海トラフ地震・・・住宅の耐震化や津波避難施設の整備など、官民問わず減災対策の強化は急務ですね。

(裏)桜の開花とともに極端に冷え込むというのは数年に一度ありますね。桜の花びらが雪を乗せる、みたいな。。風邪に注意です。

英字新聞の対訳と解説が毎日LINEで届く!毎日1分!英字新聞公式LINEにご登録ください

 

友だち追加

 

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツ

 

この記事も読まれています



スポンサーリンク