Nissan to Cut 20,000 Jobs Globally amid Record Loss Forecast
Japanese auto giant Nissan plans to slash 20,000 jobs worldwide as it expects a record net loss of up to ¥750 billion ($4.8 billion) for the year ending March 2025.
■チェック
・cut (=slash) _ jobs_人の人員を削減する
・globally (= worldwide) 世界で、世界規模で
・record loss forecast 過去最大の赤字見通し
・auto giant自動車(関連)大手企業
・expect ~を予測する、見越す
・net loss 純損失、純損益の赤字
・up to 最大~
■対訳
「日産、世界で2万人削減へ 過去最大の赤字見通し」
日本の自動車大手の日産は、2025年3月までの1年の純損益で最大7500億円(48億ドル)の赤字を見込む中、国内外で2万人の人員を削減する方針だという。
■訳出のポイント
job は
「仕事」
とを意味する名詞としておなじみですね。
ただし、今日の場合は
「仕事」→「職」→
「仕事についている(雇用されている)人員」
という意味合いになっています。
そして、
cut が
「~を切る」→「~を減らす」「~を削減する」
なので、
cut _ jobs で
「_人の人員を削減する」
という言い方になるわけです。
また、本文では
cut のかわりに
slash 「(刃物で)かき切る」
という動詞が使われています。
slash _ jobs
とすることで、
より「激しい削減」「急激・大規模な削減」
のニュアンスになり、
刃物で切りつけられたような
“痛み” や “緊迫感” “衝撃”
を伝えるような語感になります。
record は本来
「記録」
という名詞ですが、
英字新聞ではしばしば
「記録的な〜」
という意味で形容詞的に使われるので、
しっかり注意しておきましょう。
今日のタイトルでは
record loss forecast で
「記録的な損失予測」→「過去最大の赤字見通し」
ということですね。
一方、本文では
as it expects a record net loss of… で
「それ(=日産)は記録的な純損失を予測する中で」→
「(日産は)純損益が過去最大の赤字となる見通しの中で」
となっています。
本文末尾の
for the year ending March 2025
の部分は
「2025年3月に終わる1年で」→
「2025年3月までの1年で」の意。
すなわち、
「2025年会計年度の決算で」
という意味合いですね。
実は日本の企業では、4月ー翌年3月という “会計年度” が一般的ですが、欧米では「年度」という場合は普通に1月-12月になるので、この “年度” “会計年度” という感覚は存在しないのです。
したがって、日本企業の業績関連についての英文記事では、こういった表現が一般的になっています。
経営不振に陥っている日産自動車。
2025年3月期決算の純損益では、過去最大の7500億円の赤字となる見込み。。。
これまでにすでに国内外で9千人の削減を明らかにしていましたが、約1万人削減を追加するとの報道です。
リストラの対象は合計で社員全体の15%にあたる約2万人になります。
4月1日に発足したイバン・エスピノーサ社長による新体制で再建計画を精査した結果、さらなる人員削減が必要との判断が下されたといいます。
■編集後記
1990年代、技術力は高かったものの、車種の乱立や非効率な経営体制で利益を圧迫。1999年には2兆円の有利子負債を抱え、ルノーと資本提携。ゴーン改革により一時的に黒字転換したものの、開発費削減や下請け切りにより、技術力やブランド力が低下。さらに2018年、ゴーン氏の逮捕以降、経営は混迷し、明確なビジョンを失いました。結果、日産は長期的な競争力を失いました・・・
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(裏)やなせたかしは三越の包装紙にMitsukoshiの文字を入れた。包装紙のデザインは猪熊弦一郎。