‘Substantial Progress’ Made in US-China Trade Talks
US Treasury Secretary Scott Bessent said that “substantial progress” was made in trade negotiations with Chinese officials in Switzerland.
■チェック
・substantial progress大きな進展
・trade talks (=negotiations)貿易協議
・Treasury Secretary 【米国】財務長官
・officials 当局、当局者ら
・Switzerland スイス
■対訳
「米中貿易協議で『大きな進展』」
米国のスコット・ベセント財務長官は、スイスで行われた中国当局との通商協議で『大きな進展』があったと述べた。
■訳出のポイント
progress は
「進歩」「前進」「進展」
を意味する名詞。
make progress で
「進歩を作り出す」→「進歩する」「進展する」
という言い方になっています。
そして、
substantial は
「実体のある」「実在する」→
「実質的な」「中身のある」「重要な」「重大な」
あるいは
数量や程度が「かなりの」「たくさんの」「十分な」
という形容詞です。
そこで、
substantial progress だと
「実質的な進歩」「大きな進展」
という意味合いになります。
“成果は感じさせつつも、明言を避ける”
外交・ビジネス関連の話題で、
英文ニュースでもよく使われる表現です。
make substantial progress で
「大きな進展を作り出す」→「大きく進展する」
というわけですね。
今日の記事では
“substantial progress” was made と
受身形で、
「『大きな進展』が作り出された」→「『大きな進展』があった」
となっています。
talk はもともと
「話す」「話し合う」
という動詞としておなじの基本単語ですね。
ここから
「話すこと」「話し合い」
という名詞としても一般的に使われます。
そして、
talks と複数形になると、
外交やビジネスなどの
「一連の話し合い」「公式な協議(プロセス)」
という意味合いになり、英字新聞でも頻出。
peace talks 「和平協議」「和平交渉」、
ceasefire talks 「停戦協議」
といった具合です。
今日の場合は
trade talks で
「貿易協議」「通商協議」
ということですね。
一方、
本文で登場している
negotiation は
「交渉」「折衷」の意。
negotiations と複数形で用いることで
「交渉の場」
「実際に行われている複数の協議、やり取りの過程」
という厚みを感じさせるニュアンスになっています。
名詞 official は
「公務員」「役人」
とくに
「政府高官」「当局者」。
その複数形 officials は
直訳すると
「政府関係者ら」「当局者ら」
ですが、
日本語では簡潔に
「当局」
と訳すのが一般的ですね。
ここでも
Chinese officials で
「中国当局」
としています。
2日間に渡りスイスで行われた米中貿易協議が終了し、アメリカのベセント財務長官は協議に「大きな進展」があったと発言。
両国の間では互いに100%以上の追加関税を課す異例の事態が起きており、どちらも容易な妥協はしない考えを示してきましたが・・・
ここにきて双方が歩み寄る動きが出てきました。
■編集後記
米英や米中など関税をめぐる2国間の貿易交渉の進展を受けて、世界の株式相場が急激に持ち直しています。。。上向きになるにこしたことはないのですが、下がるのも上がるもの急激すぎてその不安定さに世界が振り回されてる感じが・・・
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(裏)ゴルフ場の池に潜ってボールを回収する人はゴルフボールダイバーと呼ばれ、すごい人になると年収1000万円になるとか・・・毎月80万円。どんんだけのボールを回収するんだか・・