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毎日1分!英字新聞 石田

日本の農相が謝罪 『コメは買ったことない』発言で

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Japan’s Farm Minister Apologizes for ‘Never Had to Buy Rice’ Remark
Japan’s Agriculture Minister Taku Eto has issued an apology after saying he had “never had to buy rice” thanks to gifts from supporters, sparking outrage among consumers struggling with soaring food prices.

■チェック

・farm (=agriculture) minister
農業大臣、農相 →【日本】農林水産大臣
・apologize (=issue an apology) 謝罪する
・remark 発言
・thanks to~のおかげで
・supporter(s) 支持者
・spark outrage 大きな怒りを引き起こす
・struggle with ~に苦しむ
・soaring food prices 食品価格の高騰

■対訳

「日本の農相が謝罪 『コメは買ったことない』発言で」
日本の江藤拓農林水産大臣は、支援者からコメを贈られるため『コメを買ったことはない』と発言したことについて、謝罪した。この発言は、食品価格の高騰に苦しむ消費者の間で大きな反発を招いた。
■訳出のポイント
farm は
「農場」「農園」で
minister は
「大臣」。
farm minister で
Agriculture Minister 「農業大臣」
を口語的、短縮的に表現しています。
今日の記事では、
日本の
Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries
「農林水産大臣」
のことを指していますね。
apologize は
「謝る」「謝罪する」
という動詞。
apologize for ~ で
「~に対して謝る」
という言い方になります。
また、本文で用いられている
issue an apology は
apologize とほぼ同意ですが、
より形式ばった謝罪を表す定型表現。
「謝罪を行う」
のように、よりフォーマルな印象を与える
言い方ということですね。
never had to buy rice は
厳密には
「コメを買わなければならなかったことがない」→
「(必要がないので)コメを買ったことがない」
という意味合いですね。
後続の
thanks to gifts from supporters と
あわせると
「支援者からの贈り物のおかげで『コメを買ったことがない』」→
「支援者からコメを贈られるため『コメを買ったことはない』」
というわけです。
動詞 spark はもともと
「火花をちらす」「火花を起こす」の意。
ここから、
感情、行動、出来事などの「引き金になる」→
「~を引き起こす」「~を誘発する」
という意味合いでもよく使われます。
outrage が
「激怒」「激しい怒り」
を意味する名詞なので、
spark outrage で
「激しい怒りを引き起こす」「大きな怒りをかう」
ということですね。
また、文末の
among consumers struggling with soaring food prices
の部分は
「高騰する食品価格に苦労する消費者の間で」→
「食品価格の高騰に苦しむ消費者の間で」。
対訳では、
sparking… 以下を独立させて
「(その発言は)食品価格の高騰に苦しむ消費者の間で大きな反発を招いた」
としています。
江藤農林水産大臣は、5月18日に佐賀市内で開かれた「政経セミナー」で講演した際に
「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」
と発言。
主食であるコメの高騰に苦しんでいる国民の間で大きな批判を生みました。
これを受けて江藤大臣は発言を修正、撤回し謝罪をしたというニュースでした。

■編集後記

実際に使われた文脈や意図を考慮したとしても、とても許されるべき発言ではないでしょう。「ウケ狙いで大袈裟に発言した。実際には足りなくなったらスーパーで買っている」という趣旨の言い訳もされていますが、それも信じられませんね。そもそも、もともと輸入に頼らずを得ないガソリンなどと異なり、国内生産が基本である国民の主食・コメが4月5月の時点で不足し高騰という事態は、完全に政府の失策であり、その責任者である農林水産省のトップがこんな無不用意かつ無神経な発言をするとは、情けないとしか言いようがありません。
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