Terror Attack Strikes Central London, Killing 6
Six people were killed and more than 30 were injured in a terror attack in central London late Saturday night, which began when a van rammed into pedestrians on London Bridge and ended with stabbings at a restaurant in nearby Borough Market. Three suspects were shot dead by police.
■チェック
・van バン、ワゴン車
・ram into pedestrians 歩行者らに突っ込む
・end with ~で終わる
・stabbing 刺すこと、刺傷事件
・nearby 近くの
・suspect 容疑者
・(be) shot dead 射殺される
■対訳
「ロンドン中心部でテロ、6人死亡」
土曜日夜半に、ロンドン中心部でテロ事件が発生し、6人が死亡、30人以上が負傷した。まずはロンドン橋でワゴン車が歩行者らの中に突っ込み、その後、近くのバラマーケット内のレストランで複数の人が刺されたという。警察は容疑者3人を射殺した。
■訳出のポイント
strike は 「~を襲う」 という動詞。
そこで、今日のタイトル
Terror Attack Strikes Central London は
「テロ攻撃がロンドン中心部を襲う」 →
「ロンドン中心部でテロ事件が発生する」
ということです。
本文の第1文では、関係代名詞 which が
a terror attack 「テロ事件」
を受けていることに注意しましょう。
すると、文後半の
which began when a van rammed into pedestrians on London Bridge and ended with stabbings at restaurants in nearby Borough Market
の部分は、直訳すると
「(テロ事件は)ロンドン橋でワゴン車が歩行者らの中に突っ込んだ時に始まり、近くのバラマーケット内のレストランにおける刺傷事件で終わった」。
つまり
「最初に(=まずは)ロンドン橋でワゴン車が歩行者らの中に突っ込み、最後に(=その後)、近くのバラマーケット内のレストランで複数の人が刺された」
ということです。
動詞 ram は
「~に衝突する」 「~に故意に当てる」 → 「~に衝突させる」。
ram into ~ で
「~の中に衝突させる」 → 「~に突っ込む」 の意になります。
したがって
a van rammed into pedestrians on London Bridge で
「ワゴン車が、ロンドン橋の上で歩行者に向かって突っ込んだ」
となるわけです。
最近、車で人混みなどに突っ込む形のテロが多発していて、その度に報道ではこの ram into という表現が使われています。
悲しいことに、この英字新聞でも頻出の言い方となってしまいました。
ちなみに、Borough Market 「バラマーケット」はロンドン橋のすぐ南にあるロンドン屈指の食材マーケット。
12世紀前からこの地にあったという、ロンドンで最も古い市場です。
近年はロンドン市民のオーガニック志向やグルメ化で、市場もおしゃれに進化。
もともと、テムズ川南岸の歴史豊かな地域で観光客も多く、周辺はレストラン、バーなどが立ち並ぶにぎやかな場所となっています。
今回のテロは、こういった場所で土曜の夜を楽しんでいたロンドンっ子、および観光客を狙ったということでしょう。
■編集後記
私の知人女性が実は今回のテロ現場の近くに住んでました。
彼女曰く、
「今回のテロがあった場所はまさしく私が住んでいた地域です。
ロンドン橋のすぐわき、バラマーケットの隣に4年間いたので、本当にショックです。
橋は毎日のように歩いて渡っていましたし、バラマーケットでの買物・飲食も日常茶飯事でした。」
とのことです。。観光客も多いでしょうけど、地元の住民も多く住んでいるような場所なんですよね。東京でいえば例えば代官山とかあのへんのイメージなのでしょうか。
(裏)東京の梅雨入りはもうすぐですかね?去年は今日6月5日でしたが・・